内容説明
スタイリッシュな女性、不気味なモンスター、荒々しいアクション、ひねくれたユーモア、絢爛たる色彩に自由奔放な落書き―ここにはアーティスト寺田克也のすべてがある。これはただ作品をまとめただけの画集ではない。本書は、活気に満ちた日本のポップカルチャーの流れのなかに、作家を位置づけることを意図している。数々の解説やインタビューを通じて、寺田克也の作品のみならず、それらの掲載された出版物、関連するイベント、さらに親交のあるクリエイターに関する深い見識が得られるはずだ。
著者等紹介
寺田克也［テラダカツヤ］
マンガ、イラストレーションを中心に、その仕事はゲーム、映画のキャラクター・デザインワーク、舞台のポスターワークなど多岐にわたる。近年は海外にてオリジナルワークでの個展を行うなどの活動にも力を入れる。１９６３年岡山県玉野市生まれ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねりわさび
54
国内市場で流通し様々なメディアで発表されていたイラストを微にいり細にいりまとめた画集。上質紙で印刷されており約200枚の絵は原画に近い再現を成している。寺田克也ファンなら購入をおすすめします。お値段に応じて得るものも大きいと思います。大変に面白かったですね。2021/07/06
sin
29
ｲﾝﾄﾛで分析された“とめどなく溢れる表現衝動”とは寺田克也にぴったりの表現！二次元に混沌を定着させていくかのような画風が、ﾎﾟｯﾌﾟな曼陀羅を視るようでそのなかに世界が表出している。2015/01/11
Baron
5
とにかく美麗の一言に尽きる。 寺田克也氏がPainterユーザーであることは周知の事実だが、この画集は非常に綺麗に印刷されているため、氏の力強い鉛筆のタッチや、テクスチャの細かなパターンまでも余すところなく堪能できる。 特に水彩ブラシを使ったイラストは圧倒的な迫力で引き込まれる。 寺田克也ファンなら買って損はない内容だと思う。2015/05/11
ビッチュウ
4
非常に面白かった。 イラストレーターの氏のイラスト集。 絵を見るなり氏の作品と判る個性と迫力と世界観が大変素晴らしく、魅力的。 また、手掛ける仕事も幅広く、オリジナル作品から小説の表紙絵なども担当されており、独特な味付けに仕上がっていて面白い。版権絵等はある意味で元よりも氏の作風に染め上げてしまっているものもあり、描かれるイラストのパワーの凄まじさを思い知らされる。 この書籍はサイズも大きく見易いので、オススメなイラスト集本です。2018/11/11
参謀
3
力強さは凄いですね。でもあまり好きではないです。アメコミ的なイラストなんですよね。むしろ海外で人気があるんだと思います。逆輸入盤みたいですし。「BLOOD」も氏の絵だったんですね。2014/12/17
