感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
daiyuuki
9
「ファミリー・バリュー」は、「ビッグ・ファット・キル」の後日談で、ドワイトと殺し屋ミホがマグリオッツィ一家とウォレンクィスト一家の抗争の最中にデイジーの復讐を手助けするエピソード。実写版シンシティで映像化された「いつも通りの土曜の夜」「顧客は常に正しい」以外にも、ゲイルたちオールドタウンの女がゲス野郎を成敗する「3番のドアの向こう側では」やブルーアイズという女をめぐるドンデン返しが秀逸な「ブルーアイズ」や「パパの箱入り娘」など、実写版シンシティのファンだけでなくハードボイルド小説のファンにも必読の傑作コミ2015/01/29
森のくまぞー
2
オールドタウンの娼婦がただただマフィアを蹂躙していく様はハードボイルドの欠片もない2015/03/17
杉浦印字
1
ろくなことがない犯罪捜査から一転、愛と復讐の物語に瞬時に変貌するのが鮮やかで、正統派ショート・ミステリの味。短編集もショートショートの切れ味で楽しめたけど、初出も詳記してあれば親切でより楽しめた気がする(原書通りだしネットでわかるとはいえ)。2015/04/11
primopiatto
1
短編集で核となる物語がないため、1巻2巻と比べると印象は薄い。BLUE EYESシリーズはけっこう笑える。2015/03/24
tree
0
死神ミホがひたすらギャングを殺しまくる「ファミリーバリュー」 B級アクション映画的な話で前巻までの世界感が壊れている気もするが単純明快で面白い。短編集「ブーズ、ブローズ&ブレッツ」どの話も数頁で綺麗に完結している。街の住人達にスポットを当てシンシティの世界に厚みを与えるだけで無く、おなじみマーヴとドワイトの出番が多いのも嬉しい。シュラブとクランプのおかしな言葉使いの掛け合いや、「3番ドアの向こう側では」のゲイルとミホの表情に笑ってしまったり、前巻の重さの後ではこの巻は肩の力を抜いて読めた。2016/09/07