ShoPro books
デイトリッパー

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 255p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784796871822
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0979

内容説明

ブラス・オリヴァ・ドミンゴスは新聞の死亡記事執筆を生業としていた。市井の人々がどのように生まれ育ち、どのような思いを抱いて暮らし、そして死んでいったのかを書き記す日々…。だが、ブラスが死について書いていない時でも、人は毎日死んでゆくのだ。死は誰にとっても、ブラスにとっても平等に、突然に訪れる。高名な小説家である父への思慕と劣等の入り混じった想いを抱えて入ったバーで、学生時代の最後に親友と訪れた海辺で、真実の愛に気付いた街角で、ブラスは様々な死を迎える。人生のあらゆる局面を舞台に描かれる主人公の生と死を通して、人生で最も大切な“何か”をあぶり出す感動の名作がここに!

著者等紹介

ムーン,ファビオ[ムーン,ファビオ] [Moon,F´abio]
1976年、ブラジルのサンパウロ生まれ。一卵性双生児のコミックアーティスト。ブラジルでマンガ家として創作活動を始めたのは1993年で、自費出版からのスタートだった。1999年にアメリカでデビューを果たし、その後もアメリカとブラジルで作品を発表し続けている

バー,ガブリエル[バー,ガブリエル] [B´a,Gabriel]
1976年、ブラジルのサンパウロ生まれ。一卵性双生児のコミックアーティスト。ブラジルでマンガ家として創作活動を始めたのは1993年で、自費出版からのスタートだった。1999年にアメリカでデビューを果たし、その後もアメリカとブラジルで作品を発表し続けている

椎名ゆかり[シイナユカリ]
海外のマンガ家の日本デビューを支援するコーディネーターとして働く傍ら、翻訳者やライターとして北米のマンガ事情などについて記事を執筆している。平成22年度からは3年間、マンガの研究補佐員として文化庁に勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

31
ラテンアメリカ文学と同じ匂いを感じてみれば、やはり作者はブラジル人とのこと。死亡記事で身を立てる主人公が様々な年齢、様々な原因で死を迎え、その度己の死亡記事で物語が幕を閉じるというのが基本的な構成。鮮やかだが柔らかな色使いと、常に静けさを失わない語りのおかげで、死を扱っているというのにどこか穏やかな気持ちにすらなってしまう。ブラジル作家の作品は他に『ブラス・クーバス死後の回想』を読んだきりだが、どちらも観念的だった。とはいえ本作は難解ではなく、そっとこちらに寄り添う様な、優しさに溢れた一冊になっている。2014/03/18

たまきら

29
様々な経験を積みながら、常に最後主人公が死んでしまうことに最初はびっくりしたけれど、徐々にこれが毎日一日一日を一期一会と言わんばかりに切り取っているんだなあ…と感じられるようになり、俄然読むのが面白くなりました。自分の中で何かが死んだように感じた失恋や、娘が生まれたときの驚き。自分の人生を愛しく思える素晴らしいマンガでした。鯉のぼりとブラジルが妙に合っていて不思議。2022/04/07

atomos

7
素晴らしい。一家に一冊あるとよい。2014/03/09

garth

5
「どこにいたのか、想像してみなさい。そしてその終わりまで物語を読むんだ」2015/09/18

トーマ

4
日本人ではあまりなじみのない死亡記事を専門として働く主人公。〝人生〟〝生死〟について日々考えて生きるなかで、主人公は様々な年齢で突然死んでしまう。そしてどの章も最後は自分の死亡記事で終わる。一見すると死について書かれているが、それ以上に人生について考えさせられる。死について考えることは、生きることについて考えることなのだと思った。読んで体験しないとこの本の魅力は分からない。この本は歳をとってからもっと読みたい。2019/05/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7941041
  • ご注意事項

最近チェックした商品