内容説明
太平洋戦争前夜、野望に燃えた若者達がいた。カメラマンを目指すフィル・シェルダンもその一人だ。しかし、突如現われはじめた超人類達の存在が、彼の人生に大きな影響を及ぼしていく。その人智を超えた力に驚愕し、脅威と戦う姿に熱狂し、やがて人類を脅かす可能性に戦慄する…。我々を遙かに超えた力を持つ存在“マーベルズ”は、人類に何をもたらすのか!?リアリスティックな視点が冴えるカート・ビュシークの脚本と、全てのコマが芸術の域にまで達したアレックス・ロスのアートが生み出した至高の傑作を見よ!!
著者等紹介
ビュシーク,カート[ビュシーク,カート] [Busiek,Kurt]
『アベンジャーズ』『アイアンマン』などのライターを担当した後、ヴィラン達が結成したヒーローチームを描く『サンダーボルツ』誌を立ち上げた。その後、アベンジャーズとサンダーボルツの戦いを描いたミニシリーズを手掛け、アベンジャーズの歴史に名を刻むこととなる
ロス,アレックス[ロス,アレックス] [Ross,Alex]
アーティスト。3歳から絵を描きはじめる。名門アメリカ芸術アカデミーを卒業後、ストーリーボード・アーティストとしてその技術を磨いた。1993年にカート・ビュシークとともに創り上げた『マーベルズ』はアイズナー賞とハーベイ賞を受賞
秋友克也[アキトモカツヤ]
1966年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リチャード
4
アート、ストーリーともに本当に素晴らしい。漫画ではなく、アメコミでなければ生まれなかった傑作ですね。2013/07/27
kasukade
3
【ネタバレ有】主人公の視点や思想が各章ごとにドンドン変化していくのがなんとも面白い。自分たちの力の届かない恐ろしい存在「マーベルズ」。それを最初は自分もその驚異の中心でいたいから写真をとり続け、次にその恐怖の対象がホントに人殺しを無意味にするような怖い存在なのか自問自答し、次に命を何度も救ってもらいながら罵倒と押し付けしかしない市民に嫌気がさしだし、最後は犠牲になった市民はヒーローの影に隠れヒーローしか写すことなく世界は今日も狂い続ける様が自分じゃどうしようもない流れが見えて引退する。こりゃ名作だわ2013/08/15
藤堂てとら
3
アメコミヒーローを外側から見つめ続けた一般人が主人公の話。超人達の存在に戸惑い、恐れ、期待を抱き、失望し、また希望を抱くも、最期は自らが「観客」に過ぎないと諦観に至る。爽快感ある終わり方ではないが、普通の人間から見たヒーロー達がどのようなものかを描ききった傑作2013/07/27
こうすけ
2
アメコミはあまり読まないけど、結構評判が良いので読んでみた。確かに面白い。ただ、マーベル漫画の知識がある程度ないと楽しめないのでは。「この人めっちゃ意味深な登場とともにすぐ消えていったけど誰?」みたいな展開がチラホラあった気が。
松田望
2
当時はどうだったのかな。技術的には素晴らしいが個人的には水彩画調の絵がメリハリがなく感じる。画材の問題で真っ黒な部分を作れなくて、全体的に中間調子の色づかいになってしまう。ストーリーはおそらく知っている人には素晴らしいのかもしれないが、あまり知識のないぼくには、この出来事の真偽は? このミュータントの子供の後日譚は? この物語の主人公自体が完全な傍観者で大きな物語のムーブメントで関わってこないことに不満を感じたり、いろいろ不満点が多い。よく出来ていることはわかっているのだけれども。2016/01/07
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