ShoPro books<br> 闇の国々〈2〉

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闇の国々〈2〉

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  • サイズ B5判/ページ数 287p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784796871327
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0979

内容説明

正体不明の食虫植物都市、地下に広がる巨大な迷宮、次第にエスカレートする狂気の都市整備計画…謎の都市群“闇の国々”のさらなる秘密に迫る待望の第2巻!“闇の国々”シリーズから『サマリスの壁』『パーリの秘密』『ブリュゼル』『古文書官』の4作品を収録。

著者等紹介

ペータース,ブノワ[ペータース,ブノワ][Peeters,Beno^it]
1956年、フランス・パリ生まれ。2冊の小説を出版した後、1980年代から幼なじみのフランソワ・スクイテンとともに“闇の国々”シリーズを手掛け、以後、BDの原作者として活躍。同シリーズは10の言語に訳され、数々の賞を受賞した。また、BD以外にもエッセイ、評伝、映画、テレビ、ラジオドラマの制作など多岐にわたる活動を展開している。『タンタンの冒険』で知られるベルギーのBD作家エルジェの研究家としても有名で、これまでに3冊の研究書を出し、いずれも高い評価を受けている

スクイテン,フランソワ[スクイテン,フランソワ][Schuiten,Francois]
1956年、ベルギー・ブリュッセル生まれ。1970年代から『ピロット』や『メタル・ユルラン』などの雑誌でBDを発表し、1982年、雑誌『ア・シュイーブル』に掲載された“闇の国々”シリーズ第1作『サマリスの壁』で一躍人気BD作家の仲間入りを果たす。現在では、切手やポスターなど、ヨーロッパの至るところでスクイテンのイラストを見ることができ、まさにBD界を代表するアーティストの一人である。また、パリやブリュッセルの地下鉄の駅のデザイン、オペラやダンスの舞台芸術も手掛けており、2005年の愛知万博のベルギー館をはじめとする数々の国際博覧会のパビリオンデザインなどにも携わっている

古永真一[フルナガシンイチ]
1967年生まれ。早稲田大学他非常勤講師。現代思想の研究の他、BDに関する著作や翻訳も手掛ける

原正人[ハラマサト]
1974年生まれ。学習院大学人文科学研究科フランス文学専攻博士前期課程修了。BDの専門誌『EUROMANGA』(飛鳥新社)で翻訳および執筆に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

16
バンドデシネ。架空の都市を舞台にした連作短編集。1巻よりもさらに都市の広がりと謎が深まっていく感じがあり、なおかつ物語は躍動感に満ちていくのが本当に面白かった。落ちついた画の雰囲気がとても好きなので、カラーで読むことが出来てよかった。厳密にはマンガではない、最後の「古文書官」が圧倒的に好きです。2015/11/25

梟をめぐる読書

7
アレゴリカルな巨大建築物の美に酔い痴れた前作からは一転、進歩史観の狂気の実験場となった首都を彷徨う一人の病人の姿を描いた「ブリュゼル」、華やかな都市の光景をハリボテの〝裏側〟から覗き歩く男が主人公の「パーリの秘密」など、カフカ的な色彩の濃い作品が並ぶ(「サマリスの壁」はまさに〝牢獄としての世界〟だし、「パーリ~」の未完性も、如何にも)。最後の「古文書館」はイラストと資料による偽史的想像力の喚起によって「闇の国々」の実在を読者のなかに訴えかける仕掛けだが、なんだろう、全体的にもっと後の巻でも良かった気が。2012/12/26

kasukade

5
最後の掲載されている「古文書官」が闇の国々のエピローグのようで良い。資料のまとめをまかされしぶしぶ資料に眼を通していく中、闇の国々という恐ろしくも夢のようなこの世界にいけるんじゃないのかと好奇心にかられていきます。それがイジドール・ルイの部屋がどんどん闇の国々の関連文書でうめつくされていく様でもよくわかります。それに対を成すように右ページの闇の国々の絵はすべて美しく面白い絵ばかりです。そして最後、実はこの世界が闇の国々の一部であることに気づいて終わるシーンはこのエピローグ物語にふさわしい締めくくりでした2013/02/13

ovonkovon

4
相変わらず美しい。やっぱ街の醍醐味は建築だな!前巻では、この幻想世界である闇の国々と我らが現実世界は空想や絵画で微かに交信しているのではないかと示唆されたが、今回のブリュゼル(ブリュッセル)やパーリ(パリ)は、建築物や街の有り様など、もっと表裏一体の世界なのではと感じさせる。ブリュゼルなどは、序文として提示されたブリュッセルの資料、政治的混迷に振り回された結果としての街の姿を踏まえてこそ、その鏡像たる本編の面白みが際立つかたちになっている。というか、このブリュッセルの資料が案外面白い(以下、コメントへ)。2015/08/14

izuru youichi

4
まずは、思いの他早くにこの第2巻が発売された事に感謝。 緻密に描かれた奇妙な都市の物語はストーリーも微妙にリンクしているので世界の広がりを感じて益々全作品を読みたいと思わせる。3巻の発売も予定されているという事なので楽しみ。2012/12/31

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