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レヴォリュ美術館の地下―ルーヴル美術館BDプロジェクト

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  • サイズ A4判/ページ数 67p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784796870900
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0979

出版社内容情報

Ⓒ Futuropolis / Musée du Louvre éditions, 2006

ルーヴル美術館コラボコミックプロジェクト第2弾!!
美術館の地下深く……めまいがするようなイマジネーションの迷宮へ!

【リード】
パリのルーヴル美術館が、コミックという表現方法を通じて、より幅広く世間にルーヴルの魅力を伝えるため企画した《ルーヴル美術館BD(ベー・デー)プロジェクト》。その第2弾である本作『レヴォリュ美術館の地下』では、さまざまな実験的手法を駆使した作品で高い評価を受ける異色のBDアーティスト、マルク=アントワーヌ・マチューが美術館の舞台裏を描き出します。作中には、アナグラム、だまし絵などのトリックが幾重にも仕掛けられ、めまいがするような迷宮世界へと読者を誘います。巻末にはルーヴルの歴史解説を収録。

※BD(ベー・デー)とは?
BDはフランス語圏のコミックを示す言葉。複雑で技巧に富んだ華麗なアートワークを特徴とするが、その表現方法は多岐にわたり、日本の漫画とも英米圏のコミックともちがう独自の発展を遂げている。

【あらすじ】
真の名前が失われ、今はさまざまな異称で呼ばれている、ある美術館。美術専門家ウード・ル・ヴォリュムールは、お供のレオナールと共に、その全貌を明らかにするべく地下に広がる巨大な倉庫へと足を踏み入れる。鋳型をおさめた保管室、額縁のみを展示する部屋、そして、あの名画にまつわる秘密……。何百日、何千日かけてもつきることのない迷宮の旅がたどり着く終着点とは?

【著者紹介】
(著者)
マルク=アントワーヌ・マチュー Marc-Antoine Mathieu

1959年生まれ。フランス・アルジェ出身のBD作家。グラフィック&空間デザイナーとしての顔も持ち、作品ごとにさまざまな実験的な手法を用いることで知られる異色のBDアーティスト。2010年、『神様降臨』でアングレーム国際漫画賞グランプリ受賞。代表作に『夢に囚われた男』シリーズなどがある。

(訳者)
大西愛子 Aiko Onishi

1953年生まれ。翻訳家。主な訳書にステファヌ・マルシャン著『高級ブランド戦争』(駿台曜曜社)、ガルニド&カナレス著『BLACKSAD 黒猫の男』『BLACKSAD 凍える少女』(早川書房)、アンヌ・マルティネッティ&フランソワ・リヴィエール著『アガサ・クリスティーの晩餐会』(早川書房)、ジョルジュ・ルルー著『グレン・グールド 孤独なピアニストの心象風景』(シンコーミュージック・エンターテイメント)、ニコラ・ド・クレシー著『氷河期』(小社刊)などがある

内容説明

真の名前が失われ、今まさまざまな異称で呼ばれている、ある美術館。専門家ウード・ル・ヴォリュムールは、助手のレオナールと共に、その全貌を明らかにするべく地下に広がる巨大な倉庫へと足を踏み入れる。彫刻の型を納める保管庫、額縁の展示室、そして、あの名画にまつわる秘密…。何百日、何千日かけてもつきることのない迷宮の旅の終着点とは?異色BD作家マルク=アントワーヌ・マチューがイマジネーション豊かに描く、謎に包まれたルーヴルの舞台裏!巻末には作品リスト、ルーヴルの歴史解説、美術史家・小池寿子氏による解説を収録。

著者等紹介

マチュー,マルク=アントワーヌ[マチュー,マルクアントワーヌ][Mathieu,Marc‐Antoine]
1959年、フランスのアントニー生まれ。アンジェ美術学院で学び、グラフィックデザインと空間演出のアトリエ「Lucie‐Lom」を立ち上げる。空間デザイナーとして展示会などのデザインを手掛ける一方、1986年にBD作家としてデビュー。1987年に最初のアルバム『Paris‐M^acon』を出版したのち、1990年に発表した『L’Origine』が1991年のアングレーム国際漫画祭で部門賞を受賞

大西愛子[オオニシアイコ]
1953年生まれ。翻訳家

小池寿子[コイケヒサコ]
1956年生まれ。お茶の水女子大学教育学部卒業。同大学大学院人間文化研究科博士課程満期退学。文化女子大学助教授などを経て、國學院大學文学部教授。西洋美術史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

73
ルーヴル美術館が舞台と言われているバンド・デシネ本。監修の小池さんによると「ルーヴル美術館は所蔵数35万点に対し3万5000点あまりが展示されているに過ぎない」と。それにも似た、闇の中で新鮮な色彩を保ちながら眠っている美術品をモノクロの世界で光と影の見せ方により芸術写真的な構図まで昇華させたり、美術作品の持つ美しさが完全なる暗闇の中のほうが良いというのであえて暗闇のページがあったりと、面白いです。2018/11/16

りー

30
ルーブル美術館とバンデシネのコラボ企画作品。美術館の地下に眠る広大な迷宮を解き明かそうとする研究者の調査記録という形式の物語。美術館に対するパロディと呼ぶべきなのか、時には皮肉っぽく、時には哲学的に、「美術館」というものの諸要素を切り出して並べている。修復の意義について考えすぎた挙げ句芸術を台無しにする修復士や「額」のみを並べて悦に浸る男など、奇妙な美術論が展開されていて面白い。巻末に収められたルーブル美術館の記録も、ルーブル初心者の僕には親切で興味深かった。2014/03/03

内島菫

12
正方形の判型は、イオ・ミン・ペイの設計によるルーブル入口のガラスのピラミッド底辺を表しているという。そのハードに包まれたソフトである作品の内容は、美術館や芸術作品のハード面を追及していくという、本書自体が入れ子構造を体現した作りになっている。2015/05/21

aoneko

12
謎に包まれたルーヴルの舞台裏とバンデシネのコラボレーション。美術館の地下に広がる小宇宙は、哲学的とかじゃないとかに関係なく、「オキシフル!オキシフル! 筆!筆! 顔料!顔料! 完璧! 」のセリフとか、いいと思います。楽しい。2014/02/18

kokekko

7
哲学書みたいに読めるBD 限りない敬意と愛と、はかりしれないものを「はかりしれない」まま愛し続ける度量を感じた 人間ひとりの命など、はかりしれなさの前ではひとつの尺度にもならない でも人はそれを受け継ぎ続けることができる そしてこの美術館という名前の無限の宇宙を生み出したのも 人間たちなのだ。2023/01/12

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