内容説明
最悪の一日が、幕を開ける―。アーカム精神病院からゴッサム最凶の犯罪王ジョーカーが消えた。脱獄に成功したジョーカーは、ゴッサム市警本部長ゴードンを拉致し、フリークスの集まる遊園地で、ある実験を試みる…。絶望的な状況下において、人はどこまで正気でいられるのか?そしてジョーカーを狂気に駆り立てる「過去」とは?アメコミ界の異端児アラン・ムーアが、ジョーカー誕生の秘密を暴く!!全編再カラーリングに加え、特典としてブライアン・ボランドのカバーギャラリー、隠れた名作『罪なき市民』を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
75
読友さんのご紹介で無料で読みました。https://tameshiyo.me/0000000000003 最初iPhoneで読んでいたけど、絵の迫力が掴みきれず、パソコンにて読み返しました。結構激しい内容で、ジョーカーとバットマンのやりとりに引き込まれます。ご紹介いただいた読友さんに感謝です。大友克洋もバットマンを描いていることを知り、ネットでチラ見しました。2021/09/19
HANA
57
先に読んだ『ジョーカー』に対して、本書は丸ごとジョーカーとバットマンの対決。その合間に語られるジョーカー誕生の秘密。『ジョーカー』が一人のチンピラの目線から語られるのでバットマン共々仰ぎ見る巨峰のように感じられるのに対して、本書は等身大の二人と言った趣。得体の知れなさは前者だけど、こちらはバットマンとジョーカー、カードの裏表として語られているような。語られる精神病院とはアーカム・アサイラムか、それとも……。「罪なき市民」もこれまたブラックでいい。読んだ子を持つ親から批判が来たという話も納得の出来であった。2017/12/15
ねりわさび
42
アイズナー賞とハーヴェイ賞を同時受賞したアランムーア原作によるコミック。作画を担当したブライアンボランドによる新規カラーリング再調整&細やかな部分の描き直しがされている。別短編もひとつアペンディクスの形で収録されている。物語は全体的に陰惨ではあるものの台詞のリズムがよく読みやすい。最近上映された映画に感動したかたは傑作として受け止められると思います。面白かったですね。2013/06/06
ぐうぐう
24
ジョーカー誕生を描く『バットマン キリングジョーク』。アラン・ムーアのシナリオは、いつものごとく非の打ち所がない。雨の夜、アーカム精神病院でジョーカーと面会するバットマン。そこからジョーカーの過去がフラッシュバックしていく。過去と現在が巧みにコラージュされた構成は、見事としか言いようがない。ジョーカーとバットマンの因縁が、そのキャラクターの相似として重なることで、単純な勧善懲悪のストーリーを拒否し、深く濃い闇が支配していく。(つづく)2017/01/18
nnpusnsn1945
18
映画『ジョーカー』の元ネタと言える作品。本当にジョーカー自身の過去であるかは別として、ヒーローが本当に人を救えているのか疑問に思ってしまう。皮肉にもバットマンがジョーカーを誕生させたのだ。ダークナイトにおけるジョーカーの最後の台詞「人は一押しで落ちてゆく」がまさにぴったりであろう。2020/11/15
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