内容説明
論理学者、数学者の立場から、記号論理学の基礎から始めて、従来の既知の記号現象を分析する静的な記号論ではなく、記号化できないとされたものをメタ言語において語りうるイマゴーとしてとらえ、イマゴーと記号体系間の動的な関係を考察する動的記号論を展開する。また、それに基づいて真理認識から価値認識に新しい知見をもたらす。さらに、帰納論理学を発展させ、それによって論理学一般の体系化を行うとともに、公害問題等への応用をも考察する。
目次
第1部 記号論的方法による論理的哲学(記号論と論理学の基礎;哲学の記号論的分析;認識の記号論的分析;真理認識の記号論的解明;理論的語用論における認識概念の解明;記号論と論理的哲学―静的記号論と動的記号論;経験科学の記号論;存在概念の記号論的分析;価値概念の記号論的解明;哲学概念の記号論的分析;記号論の分析)
第2部 哲学的論理学とその応用(論理学の記号論的分類;様相論理学の体系;因果的様相と先験的様相;環境公害裁判と帰納論理―因果関係論と帰納的確率論;帰納的確率論の体系)
著者等紹介
大窪徳行[オオクボトクユキ]
1937年岐阜県大垣に生まれる。2012年日本大学芸術学部講師退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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