内容説明
「万世一系」の天皇とは。社会(象徴界)を自然(現実界)に近づけて、世界でもっとも洗練された集団的儀礼の秩序を表す「万世一系」―その心理的現実を分析した画期的著作。
目次
第1部 集団・供犠・象徴・天皇(フロイトと集団心理学;ラカンと供犠;象徴と象徴界;象徴としての天皇)
第2部 象徴と供犠のあいだ(父の名の隠喩;「もの」から法へ;主人のディスクール;男と女;四つの環)
第3部 天皇制の言語環境(天皇の想像的身体;言論の自由と自由の言論;鏡像の名;文字の戯れ;身体が語る)
著者等紹介
佐々木孝次[ササキタカツグ]
1938年、東京に生まれる。早稲田大学文学部仏文科卒業後、パリ大学精神分析課程に学び、コーズ・フロイディエンヌ(ラカン派)正会員となる。1993年まで信州大学教養部教授。2009年まで専修大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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