内容説明
現代社会を生きるうえで、メディアを読み解く力及びメディアを操る力、つまりは広義の「メディア・リテラシー」が重要視され、初等から高等教育までの各教育現場において、その取り組みが模索されている。情報を受信して読み解くだけでなく、発信する手段としてメディアを用いることも、とくに現代社会を生きるうえでは欠かせない。本書は、とくに大学におけるメディア教育の可能性を念頭におきながら、現代社会をとりまくメディア環境、メディアが捉える社会、メディアが動かす社会、といったように、メディアの内と外を読み解くことを試みる。
目次
序章 今日のメディアを問い直すために
第1部 若者たちのメディア環境(ポスト真実の時代のメディア―社会システム理論から見たインターネット;ゲーム悪玉論の構図―ゲームはなぜ敵視され続けるのか;テレビの高校野球中継とオーディエンスが抱く「本当らしさ」―視聴者の世代差・性差を中心に)
第2部 メディア表象認識(オペラ『蝶々夫人』と日本からの応答―表象される「日本」への反応の諸相;学生とともに考えるメディアのグローバル化―インドネシアにおけるJKT48の人気;ドキュメンタリー鯨絵巻―太地町の鯨・イルカ漁を巡る対立を越えて)
第3部 表現媒体としてのメディア(メディア・リテラシー教育実践としてのアニメーション制作実習;映像制作による対話的コミュニケーション―映像・人類学・教育)
資料
著者等紹介
南出和余[ミナミデカズヨ]
1975年生まれ。現在、桃山学院大学国際教養学部准教授。文化人類学、映像人類学
木島由晶[キジマヨシマサ]
1975年生まれ。現在、桃山学院大学社会学部准教授。文化社会学、ポピュラー文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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