内容説明
近代人森鴎外によって切り捨てられた「地べたの語りの魂」を求めて、津和野、大阪四天王寺、上越、佐渡、津軽、恐山、福島を、平成のさまよえる安寿が旅する。好評を博した『新潟日報』連載稿のほか、カラー版の挿絵(屋敷妙子)、トーク編、資料編(説経祭文、瞽女唄など)を収める。
目次
平成山椒太夫―あんじゅ、あんじゅ、さまよい安寿(津和野編;四天王寺編;上越高田編;上越あやかしの旅編;佐渡編;津軽編;福島編)
「さまよい安寿」原画展
トーク編 さまよい安寿の世界へようこそ
資料編(能「婆相天」;説経祭文―薩摩若太夫正本「三庄太夫 船離段~宇和竹恨之段」;越後瞽女段物―祭文松坂「山椒太夫 舟別れの段」;佐渡文弥人形台本「山椒太夫 鳴子引きの段」)
著者等紹介
姜信子[キョウノブコ]
1961年横浜市生まれ。作家。85年、東京大学法学部卒業。86年に「ごく普通の在日韓国人」でノンフィクション朝日ジャーナル賞受賞。著書に、『棄郷ノート』(作品社、熊本日日新聞文学賞受賞)、『声―千年先に届くほどに』(鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞、ぷねうま舎)などがある
屋敷妙子[ヤシキタエコ]
神奈川県生まれ。画家。1991‐95年、米国、カリフォルニアにてファインアート修学(エル・カミノカレッジ、州立ロングビーチ大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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