内容説明
今日の東アジアの「緊張」はどこに原因があり、どこから来たのか。東アジアで起きた十九世紀後半からの戦争と植民地支配、冷戦がもたらした傷を見つめ直し、来たるべき「東アジア共同体」の形成に向けて、新たな考察を展開。「朝鮮戦争に帰れ!」、「李小龍(ブルース・リー)と中国」、「台湾「反サービス貿易協定」運動の可能性と限界」、「済州島への歴史の旅」など、全20篇を収める。
目次
1 戦争編(東アジア共同体の原点を求めて―日清戦争、朝鮮戦争と「永遠平和」;朝鮮戦争に帰れ!―第二次朝鮮戦争と「核」を回避する力 ほか)
2 文化編(李小龍(ブルース・リー)と中国
ドキュメンタリーフィルム作家・王兵の時空文体―現代中国史と『鉄西区』『和風鳴』 ほか)
3 政治編(現代中国周辺問題の基本構造―チベットと台湾の間から;日米安保体制と大陸中国/台湾 ほか)
4 自治編(方法としての香港;済州島への歴史の旅―東アジア冷戦/平和の起点 ほか)
著者等紹介
丸川哲史[マルカワテツシ]
1963年和歌山市生まれ。2002年一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。2007年同研究科にて博士号(学術)取得。現在、明治大学政治経済学部/教養デザイン研究科教授。専攻は東アジアの思想・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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