内容説明
生・言語・身体の限界へと挑む哲学者ジル・ドゥルーズが描く、異形の文学者たちの肖像。アルトー、カフカ、プルースト、ロレンス、ベケットから、ボルヘス、マゾッホ、ヘルダーリン、マンデリシタームを横断する鮮烈な文学地勢図。
目次
鼎談=ドゥルーズ 千の文学
アルトー―思考の死または生殖性
ウルフ―蝸牛の余白、あるいは超‐女性の創造
ウルフソン―寡黙なバベルの塔の下で
カネッティ―群衆・分子・変身
カフカ―ホロビならぬフルビの戦意
キャロル―構造と表面
クライスト―「群れ」の民主政
クロソフスキー―思考の名前
ゴンブロヴィッチ―運命の名前〔ほか〕
著者等紹介
宇野邦一[ウノクニイチ]
1948年生まれ。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。フランス文学・哲学
堀千晶[ホリチアキ]
1981年生まれ。早稲田大学文学研究科博士課程(日本学術振興会特別研究員)。現代フランス思想
芳川泰久[ヨシカワヤスヒサ]
1951年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。フランス文学、文芸評論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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madofrapunzel
1
★★★★★ こういう書物こそ出されるべき! ドゥルーズは欧米の文学を高く評価してたんだなぁ、、と思う。 これを読んでさらに文学に踏み込みたいところ。個人的には、ウルフやアルトーなどを深く読んでみたいと思った(^ω^)2012/12/11
つだしょ
1
ドゥルーズが様々な文学や作家と繋がっていることがよくわかる。しかし、それぞれの作家の解説者、紹介者によって文章がまちまち。引用が良い。港千尋さんが寄稿しててびっくり!2012/04/21
へんかんへん
0
千のプラトーと間違えて借りた・・・ 映画は注目すべき刺激物である……だから映画の扱う対象は映画の作用力に劣っていてはならず、驚異的でなければならない 2013/12/03
Arol Color
0
興味のあるところだけ2021/07/29