内容説明
キャラクターに扮する、身体に傷をつける、女装する、制服を改造する。彼らは装うことによって何を求めているのか。“コスプレ”をキーワードに若者文化の現場に赴き、その独自の価値観と行動様式の実態に迫る。
目次
序 仮装するアイデンティティ
第1章 コスプレという文化
第2章 ヴィジュアル系コスプレ
第3章 変容する女装文化
第4章 ドラァグクイーンというあり方
第5章 秘める刺青、見せるタトゥー
第6章 文身とタトゥー
第7章 朝鮮学校の制服文化
第8章 不良スタイル興亡史
第9章 ストリートスタイルを読む
著者等紹介
成実弘至[ナルミヒロシ]
京都造形芸術大学准教授。社会学、文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ここは
3
もう少しいわゆる「コスプレ文化」について知りたかったのだが、まあ広義のコスプレとして、これもありか。2014/03/20
msykst
2
ぶっちゃけ、1)頼まれてもいない研究者が誰かを可哀相な人として仕立て上げてなんか言ってる、2)いやらしい当事者語り、3)何を扱っても結局似たような権力性の枠組みしか提示しないから題材が多ければ多い程退屈なだけ、っていう「良心的な」研究者のイヤーな感じが滲み出ていた。「当事者」に近い立場としては、タトゥー論文とかちょっとノレなかった。その点、三橋論文はドグマに陥っていない極めて現実的な視点に見えたけど、「当事者」じゃないからかも。。。2009/07/14
えんさん(연싼)@読書メーター
0
いわゆるアニメのキャラクターになりきる「コスプレ」がなぜ広まっているのかを知りたかったが、まだ自分の知識の中にある情報ばかりだった。 ただ、在日朝鮮人学校のいわゆる「不良」がやらなければやられるからと戦い続けた歴史や、銭湯でよくある「刺青の人お断り」は、やくざ映画によって作られたイメージであったことは興味深かった。 【メモ】性同一性障害は、性自認と身体性、もしくは社会性との不一致に由来する精神的苦痛が強まった結果として社会生活に支障が生じる様になった状態の精神疾患概念である。2014/04/08
草津仁秋斗
0
現在のキャラクター物のコスプレだけでなく、タトゥー、昭和の若者ファッションなど、何らかの意味を孕んだコスチュームを身に付けることについて分析した本。様々な視点があって、なかなか面白かった。2014/01/09
よなか
0
レポート用2013/08/01
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