内容説明
テレビドラマ『ギフト』は、バタフライナイフ事件の責任を問われ、社会的に抹殺された。この作品を分析素材として、カルチュラル・スタディーズ、物語論、映像論、記号論、精神分析、社会史など、様々なテクスト批評の方法論を明快・平易に紹介しながら精緻に“再読”する。『ギフト』を忘却の淵から救出し、読者・視聴者に“再配達”する本書は、テレビドラマと批評理論のブラウン管上での偶然の出会いを紙上に再現するスリリングな試みである。
目次
1 物語としてのテレビ・テクスト(テレビ・テクストの進行‐統辞構造(構造主義・物語論・記号論)
テレビ・テクストの時間構造(構造主義・物語論)
テレビ・テクストの登場人物‐範列構造(構造主義・物語論・記号論) ほか)
2 テレビ・テクストと社会(テレビ・テクストにおける登場人物(精神分析学)
テレビ・テクストにおけるジェンダー(フェミニズム)
テレビ・テクストの相互テクスト性(メディア論・構造主義)
テレビ・テクストの現実性(メディア論・歴史主義・社会史))
3 テレビ・テクストと視聴者(テレビ・テクストと視聴者による読解(読者論・カルチュラル・スタディーズ)
テレビ・テクストと視聴者の快楽(読者論・カルチュラル・スタディーズ)
テクストの責任/視聴者の責任―『ギフト事件』をめぐって(作家論/読者論・メディア倫理))
著者等紹介
藤田真文[フジタマフミ]
1959年、青森県弘前市生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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