感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
14
ハヤカワから出ているヒューリックの中国古代ミステリーシリーズは、けっこう面白かった。これを読み終えて入手したのがこの本。紀元前から明時代までの、中国の性に対する考え方の変遷をたどる本。古代中国の思想(道教や陰陽道)には、人が目指すのは「仙人」という考えがあり、仙人に至る方策に性行為があった。マニュアルも多数書かれ、乱交は当然。貝原益軒の「接して漏らさず」や「一深九浅の法」なんてものは、これが出典。そこに儒教やら仏教が入って来て、性道徳への批判が繰り返される。そのこともあって、性意識は閉ざされたものに変化。2020/01/11
ぷくらむくら
0
ヒューリックさんらしい学術書。内容が深いなぁと思う。2010/05/23