アルマ望遠鏡が見た宇宙

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  • サイズ A5判/ページ数 143p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784796698986
  • NDC分類 440
  • Cコード C0044

出版社内容情報

アルマ、それは我々の世界観を変えていく望遠鏡――

2014年10月、アルマ望遠鏡の関係者は、1枚の画像を見て口々に驚きの声を上げました。
「これはCGではないのか? アルマは本当にこんな画像を撮ったのか?」
「これがアルマ望遠鏡の本気なのか!」
そこに写っていたのは、アルマがとらえた「惑星誕生の現場」でした。
理論上は予想されていたものの、誰も実際に見たことがなかった宇宙の新たな姿を、アルマは見事に描きだしたのです。

アルマ望遠鏡は、南米・チリの標高5000メートルのアタカマ砂漠に建設された、世界最大級の巨大電波望遠鏡です。
パラボラアンテナ66台を組み合わせることで、ハッブル望遠鏡の10倍、人間でいえば「視力6000」に相当する驚異の視力を誇ります。
日本を中心とする東アジアと北米、ヨーロッパ諸国などの国際共同プロジェクトとして建設されたアルマは、2013年に開所式を迎え、いよいよ「本気の観測」を開始しているのです。

アルマが挑むのは「銀河の誕生の謎」「惑星系の誕生の謎」そして「生命の誕生の謎」など。
それは、私たちが宇宙の中でどのように生まれてきたのか、私たちのルーツを探る
旅路でもあります。

チリの公用語・スペイン語で「心、たましい」を意味する言葉を冠せられた電波望遠鏡「アルマ」のすべてを、本書で紹介します。

アルマが撮影した美しくて不思議な宇宙の画像の数々。アタカマの自然と動物。アルマで働く国際色豊かな々。
アルマと音楽の結びつき。国立天文台の全面協力による「公式本」。オールカラー144ページ。

我々のルーツを宇宙に探る旅が、いま始まる――


【詳しい内容】
●星同士を結ばない不思議な「インカの星座」をアルマが見る!
●見開き50ページで一挙25点公開! アルマ珠玉の画像コレクション
  ‾ハッブルでも見えない新しい宇宙の姿がここにある‾
●標高5000メートルで名曲「ALMA」を熱唱したロックバンドACIDMAN・大木伸夫氏

 渡部潤一・国立天文台副台長の異色対談「天文学は芸術だ」
●アルマ望遠鏡のデータを耳で聴く
 「ALMA MUSIC BOX」‾死にゆく星の旋律
●ちびっこにもわかるよ! 「おしえて!アルマレンジャー」
●徹底解説! アルマ望遠鏡の構造としくみ
  ‾日本製・アメリカ製・ヨーロッパ製の「アンテナ総選挙」‾
●アンデスの風に吹かれて ‾アタカマの自然と動物‾
●構想から30年「アルマ誕生物語」
●アルマのスタッフ11人に聞く「アルマって、何ですか?」
●アルマをさらに楽しむための特別授業
 「さまざまな波長で観る宇宙」「未解決の宇宙の謎」
●チリ観測所・長谷川所長インタビュー「国際共同プロジェクトALMAの意義」

内容説明

日本をはじめ世界が結集!「宇宙に一番近い」望遠鏡!!視力6000。ハッブルでは見られない驚異の天体画像!国立天文台公式ブック。

目次

アルマへの旅路
3分でわかるアルマはここがすごい!
アルマが挑む3つのもの
ALMA珠玉の画像コレクション
おしえて!アルマレンジャー―かんたんQ&A
徹底解説 アルマ望遠鏡の構造としくみ
アンデスの風に吹かれて―アタカマの自然
ALMA誕生ものがたり
「アルマって、何ですか?」―アルマ人に聞く
アルマを楽しむための特別授業
対談「天文学は芸術だ」―ACIDMAN・大木伸夫×渡部潤一
ALMA MUSIC BOX―死にゆく星の旋律
チリ観測所・長谷川哲夫所長インタビュー―国際共同プロジェクト・ALMAの意義

著者等紹介

平松正顕[ヒラマツマサアキ]
岡山県生まれ。博士(理学/東京大学)。現在、国立天文台チリ観測所助教。同天文台天文情報センター広報室長。専門は電波天文学、星形成、天文学広報

渡部潤一[ワタナベジュンイチ]
福島県生まれ。理学博士(東京大学)。現在、国立天文台副台長、教授。総合研究大学院大学物理科学研究科天文科学専攻教授。専門は太陽系天文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

宇宙猫

21
★★★ 出版から日がたっているので、今となっては初心者向けかな。アンテナをトランスポンダーで運んで距離を調節するのに驚いた。空気薄いし台風みたいなのがないから固定しなくても平気なのか。標高5千mだから安全の為に滞在時間は10時間までとか、日本から見ると常識外の場所。建設が困難だったのもうなづける。2021/12/03

こまち

5
本としては失格だ。2015/08/08

noko

4
アルマ望遠鏡の方と機会があったので、復習で読んだ。標高5000mのアタカマ高原にアルマ望遠鏡はある。日本や色んな国の協力して運営している電波望遠鏡。可視光の望遠鏡では観測することの出来ないものが見える。暗黒星雲はガスや塵でできている。暗黒星雲は星が新しく出来ている場所。66台のアンテナがあり、データを組み合わせて一つの巨大な望遠鏡になっている。こういうシステムを電波干渉計と呼ぶが、昆虫の複眼をイメージするとよいかも。人間で言えば視力6000。アルマが観測した写真が色々見られる。超新星爆発の写真などは綺麗。2024/12/25

Jacard

4
宇宙の深さを感じる本。いつだったかプラネタリウムで、アルマ望遠鏡がアタカマに設置された様子から解説してもらったのを思い出した。/電波で観測されたものに任意の着色をされた写真を見てる。ということは、キレイ!なんて思えても、それはそんな風には存在していないなんて思うと、不思議な感じ。/人間にも電波が見られたり、今とは別の感覚器官があったら、なんて妄想もしてしまう。2021/11/05

テツ

4
我々人類の貧弱な目の代わりに視力6000の超視力で果てしなく広がる宇宙の光景を捉え、その様子を見せてくれるアルマ望遠鏡。宇宙そのものへの興味も尽きないけれど、人類の英知、探求欲の結晶とも言える天体望遠鏡自体にも凄まじいロマンがあるなあと今更ながらに感じた。宇宙の謎全てが解き明かされる日はホモサピエンスが滅び去るまで訪れないだろうけれど、一般人としては科学者の方々の努力によって少しでも何かが解明され、そのおこぼれの情報を聞くことによってワクワクできることを楽しみにしています。2015/07/30

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