宝島社新書
「カルト宗教」取材したらこうだった

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  • サイズ 新書判/ページ数 282p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784796697224
  • NDC分類 169
  • Cコード C0214

内容説明

「ライフスペース」によるミイラ事件、「ホームオブハート」での児童虐待事件、「神世界」グループによる霊感商法事件―オウム事件以降もカルト宗教によるトラブルは、数多く起きている。ライフスペースの記事を書き、「グル」からクレームを受けた著者は、それ以来14年間にわたりカルト問題を取材し続けてきた。セックス教団の5泊6日の合宿に参加、宗教団体が主催する偽装就職セミナーへ潜入取材、教祖様の実家探訪…。まったく関係ない人間から見れば、奇妙奇天烈としか言いようがない彼らの実態とは何なのか。体当たりで取材を挑み続けた著者が綴る、カルト集団との交流(笑)&暗闘記。

目次

第1章 香ばしきカルトとの出会い(GURUからのメール;ライフスペースからの小包 ほか)
第2章 取材したらこうだった(セックス教団潜入;キチガイの学校へようこそ! ほか)
第3章 カルト宗教との裏バトル(サイババをパクった健康セミナー;全国での同時多発訴訟を予告 ほか)
第4章 カルトと報道(マスコミのカルト問題報道;朝日新聞のファインプレー ほか)

著者等紹介

藤倉善郎[フジクラヨシロウ]
1974年、東京生まれ。北海道大学文学部中退。在学中から「北海道大学新聞会」で自己啓発セミナーを取材し、中退後、東京でフリーライターとしてカルト問題のほか、チベット問題やチェルノブイリ・福島第一両原発事故の現場を取材。ライター活動と並行して2009年からニュースサイト「やや日刊カルト新聞」(記者9名)を開設し、主筆として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

香菜子(かなこ・Kanako)

33
「カルト宗教」取材したらこうだった。藤倉善郎先生の著書。数ある宗教の中で、自分が信じていないからといって他人が信仰している宗教を上から目線でカルト宗教と一刀両断してしまうのは傲慢なこと。それにその宗教に興味もないのに面白おかしく潜入取材するのは、その宗教を信仰している信者の皆さんに対して無礼千万、失礼千万だと思います。中には悪質なカルト宗教はあるだろうし、悪質なカルト宗教の存在を擁護するつもりはないけれど、日本では憲法で信教の自由が明確に認められているはずだから。とはいえ体を張った取材力には尊敬します。2019/10/23

shikada

28
カルト宗教の取材に特化した「やや日刊カルト新聞」主催者による取材記録。カルト宗教のトンデモ儀式などを面白おかしく書くだけの本かと思いきや、違った。著者の目標は、カルトに関する話題がタブーにならず、誰もが自由に活発にカルトについて情報発信できること。ただし、カルト宗教について情報発信することは、リスクも伴う(宗教団体に、名誉毀損として訴訟を起こされるなど)。そのあたりのカルト宗教の実態をかなり突っ込んで書いていて、すごく勉強になった。2020/01/17

林 一歩

25
直接の被害は無いが、カルト教団に良い思い出なんぞは一つもない。基本スタンスは笑い飛ばして自分の半径5m以内に侵入しなければ良しとしたいところだが、笑ってしまうような活動を行っている教団ほどヤバいとの考察には膝打ち。2013/02/26

mari

20
若い頃、自己啓発セミナーに誘われまんまと洗脳された苦い経験を持つので、それがどういう流れで私にやってきたか再確認。アメリカから入ってきたスピ系のそれは、心理学を少しミックスしてマルチ商法企業がセールスマン研修のプログラムとして開発。それを利用するセミナー会社や、もちろんネットワークビジネスの研修に使われ、宗教へと変化していく。それもカルト。苦々しく憎々しいあのこもりっきり、絶叫、涙、鼻水わめき実習、私のトラウマ。ええ大人がアホらし。今でも行っている企業もあるけど何もうみませんよ、あんな研修。2015/04/14

nbhd

18
フリーセックス教団(?)だったり、幸福の科学だったり、気になった・取材した・こんなかんじでした、の報告書。取材対象の教団自体は社会的現象としてきっと面白いんだけど、ふざけ半分の教団いじりが鼻について前半はちょっとげんなり(ここらへんは「印象・好み」の問題)。むしろ後半、最近の宗教報道の特徴や筆者が自身の取材作法を講じるくだりのほうが信頼をもってゴクゴクと読めた。…教団信者の「信じる力」は途方もないので、宗教教団を論じる場合は、筆者にも熱く冷静なものがみなぎっていないとたぶん歯が立たない。2014/11/16

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