内容説明
真打ち昇進トライアル、「江戸の風」、「イリュージョン」、落語家の了見、談志との価値観の共有、落語の美学、立川流の新体制…そして、師匠・立川志らくと語る「立川談志」「落語論」「立川流のこれから」。兄弟子・立川談笑との爆笑対談も収録。
目次
第1章 なぜ立川流の落語家は落語論を語るのか(真打ちとはなにか;立川流の真打ち ほか)
第2章 談志の価値観(人間の業の肯定;伝統を現代に ほか)
第3章 立川流落語論(落語家の了見;了見のほとんどは気遣いだった ほか)
第4章 対談・立川談笑「談志の直弟子と孫弟子」
第5章 立川流の未来(立川流新体制;自分の中の危機感 ほか)
著者等紹介
立川志ら乃[タテカワシラノ]
昭和49年生まれ。落語立川流の落語家。明治大学落語研究会出身。平成10年、立川志らくに入門。平成15年、立川談志による昇進試験に合格し、二ッ目に昇進。平成17年、NHK新人演芸大賞を受賞。平成23年、志らく一門の真打ちトライアルの結果、立川談志の孫弟子では初となる真打ち昇進が内定。ラジオパーソナリティや声優養成所の講師など、幅広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ウィズ
20
談志の孫弟子初の真打志ら乃さんの本です。談志亡き後の立川流のあり方や、志らく一門として自分がどうあるべきかなどを真剣に考えておられるのがよくわかりました。後師匠との対談ではこの師弟のお互いに対する深い愛情がよくわかります。2013/09/28
sun
6
立川流は本をよく出す。談志の孫弟子の落語家の生活と想い、という感じか? たいした内容ではないが、すき間を少し埋めてくれる。落語は何回か聞いたが年取ると良くなる気配は感じる。2016/06/18
kera1019
4
談志師匠との接点が少ない孫弟子が立川流の真打ちとして談志師匠の言葉に回帰するのは分かる気がします。第三章の「立川流落語論」は聞く側としてはそこまで意識しませんが、さすがプロ、志らく師匠を通して微に入り細に入り分解してあって素人にも親切で落語に対する興味が深くなります。「江戸の風」にしても「了見」や「美学」にしても言ってる事は分からなくもないですが、感覚として実感する事はヤッパリ難しい。談笑師匠の柔軟さもカッコいいですが、こうした志ら乃さんの真面目さもカッコいい。2014/02/19
toritaro55
2
ちょっと前に読みました。志ん生さんの火焔太鼓を千回聴いたとか。頑張っているのが、芸に結びつくのは後数年かかるでしょう。突如、豹変するタイプとみた。本は、うじうじもそうだけど、ちょっと暗い。対談に価値あり。2016/01/05
Keisuke Nakajima
2
著書は談志の孫弟子(志らくの弟子)。談志亡き後の立川流の未来について、弟子をはじめ関係者はどう捉えているのかを知りたくて読んだ。直弟子ではないこともあるのか、談志とのエピソードは皆無、立川流独特の談志イズムが徐々になくなっていくのは必然なのだろう。志らく、談笑との2本の対談が納められていたが緊張感があまりなく、師匠と弟子、兄弟子との関係ってこんなものなのかと変な感想を抱いてしまった。可もなく不可もなく落語の雰囲気を感じるだけの本でした。2012/12/09
-
- 洋書
- Infestation




