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内容説明
豆味噌で天下を取った秀吉、大豆パワーで頭脳を磨いた政宗、利家とまつのスタミナ夫婦膳…戦国十九武将の“勝負メシ”を忠実に再現。
目次
“食”でも登りつめた男(豊臣秀吉(上)―豆味噌の握り飯
豊臣秀吉(下)―太閤スープと焼き味噌)
名だたる猛将は、時代のグルメ(前田利家―スタミナ夫婦膳;加藤清正―黒米(玄米めし)
黒田長政―鯛のなます)
短命!戦塵に消えた武将たち(上杉謙信―兵糧丸と芋の茎縄;武田信玄―甲斐のほうとう鍋;織田信長―あわびとやきとりの田舎膳;石田三成―ニラ雑炊;明智光秀―汁講の膳)
七十年以上時代を生き抜いた武将たち(徳川家康(上)―麦めし
徳川家康(下)―鯛の天ぷらと浜納豆
宇喜多秀家―アシタバ飯
毛利元就―餅の養生食
天海―タコ飯と納豆汁
鍋島直茂―干し鰯の塩焼き
伊達政宗 上―若き日の膳
伊達政宗 中―本膳と鳥汁
伊達政宗 下―豪華おせち料理)
江戸の食の仕掛け人(春日局―七色飯;毛利輝元―鮭の氷頭なます;大久保彦左衛門―カツオ節と赤鰯;高山右近―牛鍋)
著者等紹介
永山久夫[ナガヤマヒサオ]
食文化史研究家。西武文理大学客員教授。1932年福島県生まれ。古代から明治時代までの食事復元研究の第一人者。長寿食や健康食の研究のほか、NHK大河ドラマ『独眼流政宗』『春日局』等では当時の食膳の再現・時代考証も手がけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
58
戦国武将たちの愛したメニューの数々がレシピ付きで紹介されています。現代の感覚だと健康食に分類されそうな、玄米や根菜、豆類を使った料理がたくさん。大部分の料理は普通に美味しそうで、作ってみたくなりました。インパクトがあるのは芋の茎縄と、アシタバ飯。茎縄は食べ物には見えないし、アシタバは天ぷらなら美味しいけど、こんなにガッツリ混ぜ込んだら、さぞエグいだろうなぁと…アワビやサザエなどが今より頻繁に食べられていたらしいのは、羨ましいです。2017/11/30
やどかり
28
体に優しそうな料理ばかり。質素だけどすごくおいしそうに見えるのは、現代の高カロリー低栄養の食事でこういう料理を欲しているからかしら。調味料も、味噌や酒、砂糖、塩、醤油と少ないけれど、シンプルが一番なのかもしれない。気になった料理は、石田三成のにら雑炊、前田利家の焼き味噌、宇喜多秀家のアシタバ飯。無性に鰯の塩焼きが食べたくなった。玄米も食べたい。こんな献立食べてたら、健康になりそう。いくつかの料理は作り方も載っているのでおもしろい。とりあえず、焼き味噌は作ってみたい。2017/05/27
Kei
18
グローバル化のすすむ現代は、あらゆる分野で、生存競争の激しい乱世。弱音をはいたら生き残れない戦国時代と似ているかも。武将たちの献立を現代栄養学の観点から検証。胡豆勝米梅蒜茶、ごまかつこめじんちゃ。胡麻、大豆、カツオ節、米、梅干し、大蒜、茶!天下盗りの七大食でござる。(笑)2015/06/17
ようはん
10
同じ著者による「戦国の食術」と内容が被っているが、こちらは実際に再現した料理のカラー写真をふんだんに使っており読み易さはこちらの方が良い。2019/06/04
リードシクティス
10
戦国大名が実際に食べていた献立を実際に再現した料理集。名だたる大名たちが食べていたものではあるが、現代人から見ればバリエーションも少なく質素なもの。基本は麦飯、汁物、焼き魚、野菜の煮つけ、香の物といったところ。だけど、この本のような美しい写真で見せられると、麦飯ですらとても美味そうに見える。個人的に食べてみたいと思ったものベスト5をあげると、1位ニラ雑炊(石田三成)、2位集め汁(伊達政宗)、3位豆味噌の握り飯(豊臣秀吉)、4位ほうとう(武田信玄)、5位兵糧丸(上杉謙信)。2014/11/24
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