内容説明
「JIN‐仁‐」の村上もとかが安吾を描く。マンガと珠玉の短編小説で読み解く坂口安吾。
目次
私説昭和文学・坂口安吾
堕落論
桜の森の満開の下
魔の退屈
人生オペラ―吝嗇神の宿
金談にからまる詩的要素の神秘性に就て
姦淫に寄す
訣れも愉し
続堕落論
著者等紹介
村上もとか[ムラカミモトカ]
1951年、東京都出身。71年に少年ジャンプでデビュー。82年『岳人列伝』で講談社漫画賞、84年『六三四の剣』、96年『龍‐RON‐』で小学館漫画賞を受賞。以後も話題作を連発するヒットメーカー。近年では『JIN‐仁‐』のドラマ化が注目を集めた
坂口安吾[サカグチアンゴ]
1906年、新潟県出身。これまでの倫理観を否定し、堕落しきることによってこそ自分を発見できると書いた『堕落論』を発表し、敗戦後の虚脱感の中にあった若者の支持を得た。以後、流行作家として、太宰らと共に日本現代文学に深い影響を残した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ムーミン2号
6
まえがき及び解説の西田さん(京都精華大准教授)によると、安吾さんの評論はこのマンガによって安吾さんの言わんとすることが頭にするする入ってくるんだそうな。ワタシはそうは行かなかったが、「堕落論」「続堕落論」を読めたのは良かったと思っている。そこには安吾さんの「人間とは」「日本人とは」や天皇制について、日本の歴史についての考えが語られており、概ね納得できる(実はわからん部分もある)。小説世界については評論以上によー分からん世界だったかも? 2018/08/12
にこにこ
2
安吾がどんな人なのかを最初に村上もとかの漫画でかいてあって、あとは坂口安吾の小説がのっていて、解説が書いてある。『堕落論』こんな難しいことを考えている時点で人生負けてるんじゃ?って思ったりもするけど、そう思う事も不自由って事なのか?堕落の極みを見て自分を発見し救わなくてはならないようだが、なんか言い訳っぽく聞こえる。勤勉なタチなので。2015/10/26
絵具巻
1
文京区立根津図書館で借りました。2019/03/28