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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HERO-TAKA
9
「ああいうものを真っすぐ見るな」。ブラクラのベニーの台詞ですが、それを肝に命じておかなければ引きずりこまれそうな、サイコな人間の生態が恐ろしい量詰め込まれた、闇のごった煮、狂人たちの宴というべき本である。冒頭の筒井康隆のインタビューが一番まともで、その後はあなたがおぞましいと思うだろう、あなたのすぐそばにある「知らない世界」が広がっている。しかし、あなたがまともな人間だというのは証明ができない。あなたもまた、彼らと同じでボーダーに立っているのかしれないのだから。2019/12/29
みゃーこ
5
(E)この本も、中島らもさんの本の中で紹介されていたので、アマゾンで取り寄せてまで読んだものの…まあすごかった。ボーダーだらけです。人ってギリギリのラインで精神を保っているんだと思う。この中に登場する「村崎百郎」って人の言葉の奥に秘められた優しさと繊細さと正直さとシャイな部分が見えた。悪趣味な本だが、人間が隠している部分を不器用にさらけしている様が正直にも思えいくばくかの愛しさも感じる。
中原真哉
4
この世にまともな人間などは存在せず、皆それぞれが何らかの精神病的因子を持っている。ただそれが大きいか小さいか、社会の中でコントロールできる能力があるかないか、という違いがあるだけなのだ。そもそも精神病者と普通人との境界線は非常に曖昧なものであり、自分がいつそれを踏み越えてしまうのかは本人には知りようもないのだから、誰にも”自分がまともである”という証明は不可能なのである。2013/05/24
とうてん
2
昔のムック本?を初めて読んだが思って以上に当時の時代が色濃く反映されてて満足。精神科の闇の深さ、異常。2019/12/12
つかさ
2
筒井康隆や鈴木慶一へのインタビューが2011/10/22