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内容説明
夢見てこそ人、愛と信と義こそが騎士のあかし!生きる喜び、生きる哀しみ、信じる強さ、夢見る切なさ。おかしさの中に秘められた真実の数々!世界中で愛され続ける『ドン・キホーテ』を描いて躍動するドレの挿画!天才版画家ドレの挿画178点収録。
目次
かの有名な郷士、ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャの人柄と日常について
いよいよ遍歴の旅に出たドン・キホーテ
騎士の叙任を授かるドン・キホーテ
宿を出た我らが騎士に起きたことなど
我らの騎士の災難、そのあとのことなど
我らの騎士の書斎での司祭と床屋の奇妙な大捜査
我らが騎士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャの二回目の旅立ち
風車を相手の我らが騎士のとんでもない冒険、そのほかのことなど
我らが騎士とビスカヤ男の決闘の結末
決闘のあとで、ドン・キホーテとサンチョ・パンサが話したことなど〔ほか〕
著者等紹介
谷口江里也[タニグチエリア]
言葉、ヴィジョン、建築、音楽などの表現空間を舞台に、多彩な創造活動を展開するマルチクリエイター。シンガーソングライター音羽信の名による作品に『わすれがたみ』『OTOWA SHIN2』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
79
ギュスターヴ・ドレの絵が主目的で購入したのだが、結果的にはお話の内容も大いに楽しめた。『ドン・キホーテ』は、400年も前に書かれた作品だが、まだ到来しない近代を既に予感しつつ、しかも既にして反近代を標榜しているのだ。失われた騎士道の「崇高」な精神に殉じたキホーテの物語を読むいい機会だった。ドレの挿絵も、もちろん素晴らしい。2012/02/25
優希
27
人の人生の機微がとにかく人間臭く、滑稽に描かれていてとても面白かったです。特にドン・キホーテとサンチョ・パンサのコンビに極端に出ているし、あまりの強い個性がおかしすぎました。騎士物語にありがちなキリスト教の価値観や忠誠、戦い、恋人への献身のような美意識以上に、いかに夢や勇気を貫くかをユーモラスに描いているからでしょう。騎士の美しさより男に二言なし、のイメージですかね。そして極めてスペイン的。ダイジェスト版的な本なので、いつか完全な物語の『ドン・キホーテ』を読みたいなと。ドレの美しくも滑稽な絵が素敵です。2014/05/02
かふ
20
ちくま文庫で途中まで読んだがそのまま積読状態で再チャレンジ。ドレの絵がいい。絵でイメージは限定されてしまうけどストーリーは掴みやすいかも。『ドン・キホーテ』は枝葉的な本筋とは関係なさそなサブキャラが語るサブストーリーがあるのだが、『ナボコフのドン・キホーテ講義』では飛ばし読みしていいとか。それほどドン・キホーテとサンチョ・パンサの話が面白く早く読みたいとなってしまうのだ。2023/08/07
たらお
18
1605年出版のドン・キホーテにドレが挿画。スペインのラ・マンチャ地方の郷士ドン・キホーテ。騎士物語が好きすぎて騎士になりきり、道行く床屋や警察にも突っかかっていくドタバタ劇。風車を巨人だと勘違いして突っ込み、ハリケーンミキサーのように吹っ飛ばされる有名なシーンは序盤に!明らかに危険な我らが騎士(50歳くらい)と旅を共にするのが、痩せ馬ロシナンテと、従者サンチョ・パンサ。出会う人々が我らが騎士の行動をおかしいと思いながらも、その魅力に巻き込まれていく滑稽さ。訳者曰く、これを読めばスペイン人が分かる。2024/11/18
roughfractus02
9
『ドレ画 ドン・キホーテ物語』(窪田般彌訳,現代教養文庫,1990)は、原作の前後編全てを収録していたが、本書は前編のみをドレの挿絵の描写に沿って物語の細部を展開し、加えて、騎士道物語を脱線するパロディである原作の52章に沿いつつ、テンポ良く要約してある。読み進むと、出発-冒険-帰還の英雄物語パターンに脳内を占領された主人公の狂気が、サイバー空間に没入する読者の実際世界を照らし出す。さらに、物語内でレパントの海戦で会ったセルバンテスなる名が語られると、不意にVR世界の外側にいる作者の存在が気になり始める。2022/10/10




