内容説明
「福井県の嶺南地方ではここ数年来、甲状腺ガンや白血病にかかる人が非常に目につくんです。このあたりにはダウン症の子供も多いんです」。“情報提供者”から知らされた“原発銀座”周辺の奇妙な噂。果たしてそれは事実なのか?前代未聞のローラー作戦で突き止めた敦賀原発半径10キロメートル圏内の真実とは?電力会社や国を震撼させた伝説のルポルタージュが遂に復刊!原発の真の恐怖を暴いた不朽の名著。
目次
プロローグ 「ガン患者激増」の噂を追って(ある“スクープ”情報;ルポルタージュの「大原則」 ほか)
第2章 「あなたの家にガンの人はいますか?」(憂鬱な調査項目;地域ぐるみの取材拒否 ほか)
第3章 「風下地域で患者集中発生」という事実(「噂の調査」結果報告;調査結果は… ほか)
第4章 「福井県庁の皆さん、疫学調査をやってください」(地元行政の「嫌がらせ」;“反撃”始まる ほか)
終章 そして福井県の未来は…(放射線に対する感受性は若年層ほど高い;科技庁の“宿題” ほか)
著者等紹介
明石昇二郎[アカシショウジロウ]
1962年、東京都生まれ。ルポライター。ルポルタージュ研究所代表。85年、東洋大学社会学部応用社会学科マスコミ学専攻卒業。87年、『朝日ジャーナル』に青森県六ヶ所村の「核燃料サイクル基地」計画のルポを発表してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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