宝島sugoi文庫
陰謀馬券の正体

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784796685474
  • NDC分類 788.5
  • Cコード C0176

内容説明

レースの勝ち馬は最初から決まっている。主催者(=中央競馬会)は、あらゆる手段を使って特定の人物に勝ち馬を教え、我々は、そのサインを読み解けば“おいしい馬券”にありつくことができる―。一種の都市伝説として語られてきた「JRA陰謀説」と「サイン理論」。本書では、これらが登場し流布した歴史とその背景をたどりながら、巨大な集金システムである中央競馬会、そして馬券という魔物の正体を追究する。

目次

序章 JRAの「陰謀馬券」はいかにして生まれるか
第1章 井崎脩五郎の『小説・競馬必勝法』
第2章 高本公夫の『馬券革命』
第3章 中央競馬会の1982年―ハギノカムイオーとその時代
第4章 1983~1984年―「サイン馬券」の誕生
第5章 仕掛人―中央競馬会
終章 「サイン」はふたたび現われる

著者等紹介

藤木TDC[フジキティーディーシー]
1962年生まれ。フリーライター。映画やAVの評論から、芸能史、横丁・小路の歴史探索、実話マンガ原作まで、雑誌を中心に幅広く執筆。現在、TBSラジオ『Dig』に水曜日パーソナリティーとして出演中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

C-biscuit

17
古本購入。10年以上前の本であるが、5年のブランクがある人間にとっては読みやすい。当時話題になったミラクルおじさんからサイン競馬の話となる。中身では触れられてなかったが、ヒシミラクルは一時一番人気になり、完全な異常投票であった。そんな例をあげながらJRAは事前に勝ち馬がわかっているとして話を展開する。井崎脩五郎等の著書の引用も多い。大半は高本公夫というサイン馬券の大家の話である。残念ながらこの人物を知らなかったので、のめり込めなかった。今の時代そんなこともないかと思うが、語呂合わせはたまにはまるのも事実。2017/09/26

dice-kn

4
要は馬券を購入する人が増えるように、興味を持ってもらう人を増やすための策なのかなと。だって胴元は売り上げが増えれば増えるほど儲かるんですからね。私はゲームとして楽しんでます(←外れてもカッカしないよう自制)2020/09/29

ウェイランド

4
競馬は着順が決まっていて、勝馬を知らせるサインを読み解けば勝つことができる。そんなサイン理論が広まった背景には、中央競馬会の利権に群がる政治家や八百長疑惑などがあった。それでもトンデモ理論の域を出ないけど、サイン理論が競馬の普及に貢献したことは信憑性がある。2016/05/20

うたまる

2
「もしかすると何か作為が加えられたのではないか、と勘繰らせる事件は時代を超えて発生してしまう」・・・レースの行方は最初から決まっており、JRAの発するサインを読み解くことで勝ち馬を当てることができるというゲス都市伝説の検証本。そんな旨い話は無いが、そういう土壌は確かにあった。80年代までは普通に八百長があり、ジョッキーも調教師もヤクザとズブズブだった。そこに付け込みご相伴したい競馬ジャンキーたち。それを煽って儲けたい腐れ競馬評論家ども。競馬界というヘドロの中の嵐だ。クズどもの祭典だ。面白いからもっとやれ。2016/10/30

pudonsha

1
皮肉なことに、「サイン」というオカルトの登場と相まって、日本競馬会の売上は大きく伸びていった。2013/07/18

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