内容説明
元航空幕僚長、田母神俊雄自らの経験から、真実の防衛論を展開する。抑止力の本当の意味、尖閣諸島の守り方、沖縄米軍基地問題の解決策、仮想敵国はどこか、戦略ミサイルを配備する意味、徴兵制は必要か、などなど、日本の防衛が抱える問題をばっさりと斬る。『非核三原則』『専守防衛』『武器輸出禁止』は破棄せよ!と声高に宣言する、まさに田母神論の決定版。これを読まずして日本の防衛は語れない。
目次
第1章 防衛論(抑止力としての自衛隊のあるべき姿;日本の防衛は自衛隊の手で;日本が仮想敵国として備える国 ほか)
第2章 自衛隊を真の国軍にするために(自衛隊を阻むものは誰か;守屋事件が起きた背景;自衛隊の機密漏洩 ほか)
第3章 自衛隊に必要な装備とは?(国産戦闘機はこうつくれ;ペトリオットでテポドンを落とせるか;F‐22ラプターは必要か ほか)
著者等紹介
田母神俊雄[タモガミトシオ]
1948年福島県生まれ。福島県立安積高等学校から防衛大学校に入学、卒業後航空自衛隊に入隊。第六航空団司令、航空幕僚監部装備部長、統合幕僚学校長、航空総隊司令官を経て、2007年3月、航空幕僚長に就任。2008年11月定年退官。現在、株式会社田母神事務所代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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じゅん
3
著者が空自をやめさせられた当時の本のため、若干情報が古い点と文章が綺麗ではないという点はあるものの、内容としては間違ってはいないと思う。空自のトップにまで上り詰めた著者の書くことには重みがあり、現場が実際に困っているのに、意見を言うこともできないという息苦しさを読み取ることができる。ただ、あくまでこれは国家の中で防衛を担う者が書いた話であるので、すべて正解だとは思わない。が、今の世の中は防衛担当が何かを主張することを封じている節がある。自由民主主義国家であるならば、俎上にあげることは認めるべきだと思う。2015/01/24
Masap
1
防衛省トップ時に発表された論文をきっかけに更迭、辞任された著者、本書を通じて筋を通す生粋の軍人、愛国者と感じました。米軍との関係、防衛省内部の構図、なにより部材調達の流れは事件を引き合いにされてよく理解できた。あるべき姿を愛国者の観点で述べている作品。賛否あると思うが面白い。2018/10/08
T-hiro
1
5年以上積んでて本棚の堆積層になっている14冊の処理キャンペーン。だーいぶ昔の本なので、時期を逸した感は否めない。この内容を書いたせいで筆者は航空自衛隊をクビになったんだが、自国を防衛するために自衛隊を軍隊にして、武器も国産しよう、というそれだけの内容。別におかしなこと言ってないと思うけどね。多分辞めさせられたばかりの時期の本なので「日本では言論統制がまかり通っている」みたいなコメントも随所にちらほらあったりして、まとまってない感が否めず、少し前に読んだもう一冊の方が面白かったかなぁ。2018/05/03
ブル&ベア
1
国力に見合った軍事力は当然必要。軍事力を持たなければ、或いは抑制すれば平和が保てるとするのは左翼政党の幻想。やはり憲法改正から始めなければ未来はない。2012/11/11
双海(ふたみ)
0
ふーん。2012/12/05