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でんかのヤマグチさんが「安売り」をやめたワケ

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784796678957
  • NDC分類 673.7
  • Cコード C0034

出版社内容情報

中国屈指の白物家電メーカー、ハイアールの会長が、そのサービスを大絶賛し、招聘して教えを請うたのは、日本の町田市の小さな、小さな家電屋でした。その名も「でんかのヤマグチ」。社長の山口勉氏は、堂々と「高売り宣言」をする。超デフレ時代でも、安売りに流れず、社長はハイビジョンテレビ販売累計において、パナソニック系列の1店舗での販売台数は日本一に。流通系の専門誌ではまさにカリスマとして取り上げられ、今夏のテレビ東京系列『ルビコンの決断』でも「でんかのヤマグチ」の面白い「儲かるサービス」が取り上げられ、主人公として登場。本書はこのヤマグチ流の究極のビジネス論&サービス論です。

内容説明

大不況が起こした未曾有のデフレスパイラル。家電業界では「他店より1円でも安く」を謳い文句に安売りをするなか、あえて高く売り続ける電気屋があった。東京都町田市の「でんかのヤマグチ」は、経営の危機を商品を高く売ることで回避。しかも高売りを始めてから14年連続の黒字経営に成功。高くても商品が売れて、しかもお客さんには「私の目の黒いうちには潰れてほしくない」と言わせる。でんかのヤマグチの社長が「高く売っても、愛される」商売を語る。

目次

1章 大型量販店より14万円高いテレビを売らなきゃ潰れる(バブル崩壊・店舗拡大の失敗は痛くはなかった;ジリ貧!ヤマグチは大型量販店に囲まれた ほか)
2章 お客様の事情を理解すれば高価でも売れる(お客さんの本音とヤマグチの建前;大きい仕事と小さい仕事、お客さんの心に負担をかけない ほか)
3章 地域の人の要望に応えることが成功の秘訣(どんな事でも喜んで;お客さんとは、地域店とは ほか)
4章 海外メーカーも学ぶヤマグチ流の「おもてなし」(中国の大手家電メーカーと町田の小さな電気屋の出会い;「おもてなし」は掃除から ほか)
5章 常識を疑い、できない事をすれば人が集まる(不景気とヤマグチの利益は無関係;常識を信じてはいけない ほか)

著者等紹介

山口勉[ヤマグチツトム]
代表取締役社長。1942年、東京都生まれ。松下通信工業(現パナソニック)を辞職し、65年に町田市で「でんかのヤマグチ」を始める。現在は、本店と修理専門店を経営。粗利重視の経営と「裏サービス」という高付加価値のサービスで地元に親しまれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

luther0801

6
▼「成功企業だけが持つ逆説の典型」経済的利益よりも、人と社会の幸福への関与を優先することが、結果的に利益を生むという不思議で魅力的な逆説である。▼身の丈に合った商売を真摯に続けている姿勢が伝わって来る。顧客が店を選ぶのではなく、店が顧客を選ぶという発想。▼買ってくれるお客さまは10人のうち、2~3人で良い。買わない7~8人にマイナスになることを言われないことが大切。▼こういった商売のやり方は一朝一夕には出来ない。社員とフィロソフィーを共有し、長期的なビジョンで事業に取組むことで根付かせている。それが信頼。2016/01/06

オケマリ

2
地域でお商売されている方は読んで欲しい一冊。2011/03/16

ぱんぷきん

1
薄利多売でなく、高利益戦略に転嫁することで家電量販戦争を生き延びたでんかのヤマグチさんの経営戦略本。以前別の本でも読んでいたが、改めて見事な戦略に思える。自分たちの戦略に賛同してくれる消費者にフォーカスすることで付加価値を高め、利益もきっちりあげる。言うだけなら簡単だが、それをなしえるのは地域で長年培ってきた信頼があればこそ。一朝一夕でマネできることではない。町の電気屋の在り方としては理想。ただ、こういう裏事情はあまり表にしない方が良いのでは。安くはないことを自慢げに語ることは自らの株を下げると思う。2020/07/26

中野祐治

1
家電量販店や大型店舗の安売り競争に流されず、独自の戦略によって高い売上を誇るお店の秘密に迫るビジネス書。SNS全盛の現代において必要とされるサービスやコミュニティに繋がる考え方が多く、様々なビジネスに応用できるように感じます。人から愛し愛されるようなコミュニティを築きたいと思わせてくれる良著です。2020/03/28

ワッピー

1
売り上げではなく粗利益率を上げるという至極まっとうな真逆の発想で量販店に打ち勝った街の電気屋さんの快挙。地域に根差した裏サービスの発想もユニークだし、こういったサービスが共同体を支えることにもつながっていると思います。何より驚いたのは、中国のメーカーが熱心にそのサービス精神を取り入れようとしたことですね。隣国でよいサービスが広がることを祈って・・ヤマグチさんちのツトムさんに完敗、いや乾杯。2013/07/24

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