内容説明
未曾有の経済危機で通貨は「不美人競争」に陥った。『本当はヤバくない日本経済』ほかベストセラー連発のエコノミストが語る為替の行方。
目次
第1章 2つのアメリカ(アメリカ版「国家のバランスシート」;家計、企業、政府のバランスシートの変遷;「民間の負債」が拡大しないと不景気になる ほか)
第2章 マネーストックの謎(なぜアメリカの長期金利は上昇しないのか;ドルの増加とFRBの資産膨張;マネーストックが増えない! ほか)
第3章 ドル凋落後の世界(アメリカの各負債を整理する;日本化するアメリカ経済;米国債暴落の影響を日中比較する ほか)
著者等紹介
三橋貴明[ミツハシタカアキ]
ネッコエコノミスト、作家。1994年東京都立大学(現:首都大学東京)、卒業。外資系IT企業など数社に勤務ののち2005年、中小企業診断士となる。企業の財務分析に基づく提案型コンサルティングを推進するかたわら、国民経済計算、国際収支などの国家の経済指標に財務分析の手法を応用、各国の経済分析を行う。08年より三橋貴明診断士事務所を開設。執筆活動や講演のほか経営診断、IT化支援、人材育成、経営顧問サービスなどを幅広く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
1
政府や国の借金と,個人の借金とは大きく異なる.経済の調子がわるい時には政府が借金をして経済を回し,経済が回復すればその役割は民間企業のものとなる.政府と民間が互いに補いあうことで,経済は上手く回るようになっている.2010/11/24
turtle
1
バランスのとれた見方が展開されていて、説得力がありました。2010/06/15
あすか
1
今まで知らなかった”負債”の考え方、バランスシートによる個人~国家の財政の見方、それらをもとにした日本とアメリカをはじめとした世界の経済の現状がすごく分かりやすく書かれていました。詳しいわけでもなく頭がいいわけでもないので、この本の内容があってるのか間違ってるのかに関しての言及はできません。が、すごく分かりやすかったです。参院選では頑張ってほしい候補者の一人。2010/05/31
けん
0
負債を資本主義の原動力と捉え、バランスシートでマクロ経済を観察していくのはおもしろかった。日本と中国が組めば簡単にアメリカ経済を壊滅させられるということを遠まわしに書いてようにも見えた。2010/05/29