感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
50
果たして呪いはとけるのか!?呪いの正体を追求すべく再び北海道に舞い戻った伊崎がそこで目にしたものとは?呪いの真相に迫る下巻。来るぞ、来るぞ的な常に一定の恐怖感はあったのですが、それがピークをむかえることなく終わってしまったのが残念でした。上巻が面白かっただけにちょっと盛り下がってしまった感がぬぐえませんでした。とはいえ未開の地を切り開いていくのがこれほど困難だったとは・・。鎖塚の事は全く知らなかったので良い勉強になりました。次回作に期待したいです。★★★2012/06/22
福猫
26
う~ん。面白かったと言えば面白かったのだけど…。疱瘡のエピや登場人物に老婆など類似点も多くどうしても『リング』の二番煎じ的なイメージは崩せず。北海道の開拓に携わった人々の過酷な環境、鎖塚の存在や、当時の明治政府の有り方、その明治政府に組するしかなかった人々の葛藤などは、詳細に描かれ読み応えはあり。ただ、ホラー作品としてみた時には、『リング』ほど恐怖心をあおられることもなく、ちょっと残念な作品かな~。あと…。このボリュームなら、上下巻にする意味は無いような気もする。2013/07/27
きのこ
17
このミス優秀賞。後半の謎解きになってようやくミステリー感が出てきました。語り手である主人公自身が呪われてるから、怖いよね。呪いの元凶には若干肩透かしを食ったけど、泰造が無事戻れたのは良かった。ハッピーエンド・ラバーとしては喝采です。面白かった。2019/07/31
眠たい治療家
9
下巻になると、ホラーテイストが失速して、ミステリよりに。細々と伏線もありました。ラストがなんかあっけない感じで終了して残念。主役の弁護士は最後まで好きになれませんでした。完成度が高いとは言えないけど、それでもけっこう楽しめた。自由民権運動、アイヌと北海道開拓、変革の時代。日本の暗黒の歴史に因果の糸を絡み合わせたところが、興味深い印象を与えたのかな。第6回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞。2010/03/17
MarsAttacks!
8
下巻に入り、現代パーが物足りなくなってきました。怖さの部分が弱くなってきて、そしてあっさりと解決してしまったような感じがしました。その反面、明治時代のパートは面白さが増してきて、物語の展開を楽しめました。この二つあっての物語とは思いますが、現代のホラー部分をもう少し怖く不気味なら、なお良かったのにと思います。それと文庫化にあたり分冊化する必要があったのか?わかかりません。2010/12/23
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