内容説明
夏の夜、平穏な町におきた少女殺害事件。警部補・真壁が追い詰めた容疑者は“少年”だった。だが少年審判の結果は証拠不十分につき不処分・釈放…。ひとり娘を殺されたのは交番詰めの実直な巡査・島野順平。やがて島野は拳銃を所持したまま失踪。“巡査”は少年を撃つのか?親友の真壁が、島野と事件の真相を追う―交錯する少年犯罪と警察腐敗。やがて意外な事実が…。熱き警官魂を謳う傑作ポリス・ノベル。
著者等紹介
岩城捷介[イワキショウスケ]
作家。1942年生まれ。早稲田大学国文科卒業後、CMディレクターを二十数年、その後も映像制作に長く携わる。第35回オール讀物推理小説新人賞候補となるを機に本格的な執筆活動に入る。特異な警察小説『巡査』(TVドラマ化)でデビュー後、ハードボイルド、クライムノベルの独自な領域を目指す。千葉市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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you
4
古本屋さんで見つけた本ですが、中々でした。少年犯罪を扱った内容ですが、少年法云々はそれほど出て来ませんが、被害者の中学生が警官(巡査)の娘で、加害者が警察官僚の息子という構図。巡査が報復に出る訳ですが、それを阻止する同僚の警部補。警察官である前に親なのか、親である前に警察官なのか?葛藤がにじみ出ています。2015/08/17
いいちゃん07
2
埼玉県のとある町。 ある理由から20年間、平の巡査として奉職するお巡りさんの娘さんが事件に巻き込まれて… 本作、とてと面白かったです。 復讐者、所轄の警部補、彼のいきつけの呑み屋の常連さん、学級崩壊、少年犯罪。 ストーリーの進行、場面転換、登場人物の心情など読みどころ沢山でした。2015/08/30
えりこ
0
電車に乗る前にタイトルだけ見て急いで買うことが多いんですが、数日前に買った本でした・・。でも2回読んでも面白かった^^2009/08/13