内容説明
謀略うごめく戦国時代、主君の身代わりという重大な使命を担い、あまたの影武者が暗躍した。秘された存在の宿命ゆえ、その真相はなぞのまま歴史の「闇」に葬り去られた。それが数々の伝説を生み、後世語り継がれてゆく。本書は、戦国時代の勃興から徳川家康の江戸幕府誕生の間に出現した主要な影武者・不死伝説に迫り、「闇」の歴史をひもといた書き下ろし歴史考証書である。
目次
第1章 影武者・不死伝説とは(影武者が生きた時代―影武者・不死伝説の基礎知識1;影武者の必需品と待遇―影武者・不死伝説の基礎知識2)
第2章 戦国時代の影武者・不死伝説(室町将軍家の影武者・不死伝説;川中島の戦いをめぐる影武者伝説)
第3章 織豊時代の影武者・不死伝説(本能寺の変をめぐる不死伝説;賎ケ嶽の戦いをめぐる不死伝説 ほか)
第4章 江戸時代初期の影武者・不死伝説(大坂の陣をめぐる不死伝説;徳川家康をめぐる影武者伝説)
著者等紹介
川口素生[カワグチスナオ]
1961年生まれ。岡山商科大学、法政大学文学部史学科卒業。歴史研究家。江戸・戦国時代を中心に歴史研究と執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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