内容説明
柳川享子は、大学時代の友人・真弓が失踪したことを知る。フリーライターだった真弓は、山梨で起きた死体損壊遺棄事件に関心を示し、取材に出かけたまま行方がわからなくなったという。真弓の行方を探し始めた享子だったが、次々と不審な現象に遭遇する。やがて幽霊や、前世の因縁が渦巻く怪奇の世界に足を踏み入れることに。そして、霊的な知覚を可能にする“第三の眼”をめぐる大きな企みに巻き込まれていく。『このミステリーがすごい!』大賞2009年第7回優秀賞受賞作。
著者等紹介
中村啓[ナカムラヒラク]
1973年、東京都生まれ。埼玉県在住。漫画家を志し、「週刊ヤングジャンプ」他で奨励賞など7回の受賞歴あり。現在はフリーライター。『霊眼』で「このミステリーがすごい!」大賞2009年第7回優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白のヒメ
33
ミステリー?それとも、サスペンスかと思いきや、スピリチュアルな方向に向かって行って、どうなることやらと思ったら、突然スプラッターになり、最後はオカルトに・・・。面白くないことはないけれど、読み終わって「何だったんだ」感が否めなかった。第7回このミステリーが凄い大賞の優秀賞だとのこと。その時の大賞は柚月裕子さんだったらしい。個人的価値観だけれど、やっぱり大賞と優秀賞の差かなーと思う。2021/07/25
かよぴー
31
気持ちの悪い始まりから、事件に巻き込まれる主人公。その名の通り霊が見える目。第3の目とか、前世とか 結構引き込まれました。凄い怖いと言う程では無いですが、興味深く読める話でした。2017/09/21
ヒロくま
18
導入部のグロのインパクトが凄い。不明者の消息が鍵かしらと思いながらいっきに読みました。カルトや遺伝子操作、裏世界やらサイキックな物までてんこ盛りな感じ。某有名マンガ2つを思い出しつつ読了。2015/07/07
nyanco
10
巻末の選評に「候補作中随一のツカミ」とあるとおり、確かにプロローグ部分の掴みは凄い。あれもこれもと、ちょっと欲張り過ぎたかも。ツカミが良かったために、少々ガッカリ…、次作に期待します。2009/05/12
だい
9
この眼が開くと、シックスセンスー第六感が目覚めるという。前世や未来も見えるかもしれないが、人の人生までは変えられないだろう。第7回のこのミス大賞で優秀賞を受賞しているが、残念ながら真ん中は斜め読み。しかし、終章の知的な静けさはとてもいい。終わりよければすべて良しとします。2021/04/16
-
- 和書
- パクパクワニのサンタさん