内容説明
顔師・満月とそれを取り巻く人々の壮絶な人生を描く、感動の時代小説。源平争乱の時代。竹薮で拾われた満月は、黄金色の頭髪を持つことで、人々から忌み嫌われていた。そんな自分を唯一守ってくれた兄、平助を追い京へと向かった満月は、そこで平助が“遮那王”の身代わりとして殺されたことを知る。失意のなか白拍子の静と出逢い、静の顔師となった満月は、静を通して知り合った鬼若を慕うようになる。しかし鬼若とその主、義経には、誰にも言えない大きな秘密があった…。満月、静、弁慶、義経。混乱の時代を生きた4人の男女の、壮絶な人生譚。第3回「日本ラブストーリー大賞」審査員特別賞受賞作。
著者等紹介
林由美子[ハヤシユミコ]
1972年、愛知県生まれ。県立高等学校中退後、音楽活動のかたわら多種アルバイトを経て化粧品販売会社に入社。結婚後退職。現在、愛知県在住。二児の母。『化粧坂』で第3回「日本ラブストーリー大賞」審査員特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takaC
49
発想が面白い。書き方が甘いのはワザとかと思いながら読んだが巻末の解説を読むとそういうことでもないみたい。「日本ラブストーリー大賞」審査員特別賞受賞作だと意識しながら読むのが良い。2014/09/07
まるるこ
11
林由美子さん、「堕ちる」「逃げる」「揺れる」でやめとけばよかった。 歴史物は苦手・・・ 最期は泣けるかも、と時間かかったけど、読了。 泣けるほどではなかったかな。 2017/10/09
あいちょ。
3
題材が良いからか、恋愛モノで久々に良かった。2009/06/08
natuki
3
例のネタはわりとわかりやすいんじゃないかな?でも別れのシーンをはじめ、見せ場のシーンは本当に切ない。泣けます。でも単行本って考えると高いかも。文庫化してもっと沢山の人に読んでもらったら方がいい気がする2011/02/20
みおぴよ
3
朝倉卓弥氏監修と鎌倉ものというのに惹かれて手に取りました。はじめはちょっと入りにくかったかな?後半はいろいろあって面白かった。せつないけどもう一歩かな・・・。2010/08/15