宝島社文庫
イラスト西洋哲学史〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784796665988
  • NDC分類 130
  • Cコード C0110

内容説明

小阪修平がこの『イラスト西洋哲学史』でやろうとしたこと。それはまず第一に、哲学者たちの思考から枝葉をとりはらい、核心のみをとりあげることだった。その「核心」は、ギリシア以来綿々とつながっている「世界と自分」についての考え方だ。そして、小阪はその「核心」を、私たちが生きている現在に向かって積み重ねてみせてくれた。読み進めば進むほど、息苦しくなるほどおもしろいのは、きっとそういう方法のせいだろう。

目次

第5章 デカルトと明晰な精神(中世の闇から精霊を追放した近代の光の中で、私たちは生きている;近代の幕開けとガリレオ;自然を単純化した延長という思想;明晰判明な精神とはなにか?;機械じかけの身体とこころ)
第6章 大陸合理論とイギリス経験論(デカルトの明晰さは、まさにその源泉である二元論から翳りはじめる;スピノザとライプニッツ;ロックとヒューム)
第7章 カントの批判哲学(カント哲学における矛盾は、近代という時代そのものの逆説である;認識における先天的なものと物自体;眼にみえぬものをもとめる理性の二律背反;理想をもとめる実践に人間の自由がある)
第8章 ドイツ観念論とヘーゲル(カントが遺した近代的人間の分裂した姿を、ドイツ観念論はどう救おうとしたか;フィヒテとシェリング;弁証法と歴史;絶対精神と世界精神;社会の弁証法)
第9章 マルクス主義と実存主義(ヘーゲル以降の哲学は、ことばによる円環の外に出ていく;精神の歴史から現実の歴史へ;解決されない現在と個別的な私)

著者等紹介

小阪修平[コサカシュウヘイ]
1947年生まれ。東京大学中退。在野の哲学者として活躍し、多くの著作を残したが、2007年に惜しくも逝去。『イラスト西洋哲学史』が処女作

ひさうちみきお[ヒサウチミキオ]
1951年生まれ。マンガ家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかひろ

1
かなりわかりやすかった。でも、カントとヘーゲルが全然わかんねー2025/03/02

よしゆき

1
15冊目2017/04/17

えふのらん

1
小阪修平読書会にて。下巻はデカルトからヘーゲルまで。現代思想篇を読んだあとだったのでカントあたりから政治思想史化するのではないかと心配しながら読んだが、意外にも形而上学から倫理学まで押さえていた。ちゃんと範疇論や弁証法等々の用語もカバーしているのはポイント高い。2014/07/16

Ishmael

0
記述についての正確さは判断できませんが、とても読みやすい文体で楽しく上下巻と読むことができました。2014/10/29

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