内容説明
明治はテロから始まったといっても過言ではない。明治の元勲たちの多くもテロで倒れている。そして、現代もテロは続いている。明治から現代まで、様々な時代の裏面を体現したテロリストたち。ほとんどは非業の死を迎え、そして、テロにあった者も志半ばで死んでいった。一体彼らは何に駆り立てられ、何に憤慨し、なぜテロに走ったのか。室伏哲郎が明らかにする“日本テロ史”の決定版が、完全リニューアルで復刊。
目次
第1章 伝統的テロリズムと暗殺の風土
第2章 近代日本とザ・テロリスト
第3章 幻影に怯える白色テロルの煽動者
第4章 国際的謀略と日本テロリズムの限界
第5章 この国を滅ぼした狂気の愛国者たち
第6章 大衆社会時代のテロで日本人は何を失ったか?
第7章 マイノリティによる二極化社会への恨みのテロ
著者等紹介
室伏哲郎[ムロブシテツロウ]
神奈川県生まれ。東京大学文学部中退。評論家、作家。日本カジノ学会理事長。『CASINO japan』『Prints21』発行・編集人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いかちょー
1
「事実」「引用」「想像」「意見」が入り混じり、非常に読みづらい。著者は何を書きたかったのか、さっぱりわからない。テロと単なる殺人、犯罪とはどう違うのか、失敗したクーデターはすべてテロなのか、そういうところが曖昧なまま、中途半端に書かれている感じがした。2008/10/02
hayatama
0
言われるほど悪くないのでは。ま、最近になって加筆したという感じはありますが。宝島社の装丁にも問題があるような。少し内容が安っぽく見えてしまう。2010/02/08
turutaka
0
明治から日本赤軍までの日本のテロリズムのアウトラインを描いた一冊。 学生運動から日本赤軍までの流れは一度ちゃんと学びたい。 あまりにも現在の「常識」と乖離している思想なので理解するのに時間がかかりそうだが、だからこそ彼らが何を「信仰」してあのような愚かな行動をとったのかを知りたい。2020/05/05