内容説明
巷に増殖する、ちょっとフツーじゃない“電波系”の人々！本書では、執念のストーキングラブレター、雑誌に寄せられる怪しげな訴えや逆ギレ抗議文、妄想と思い込み全開の手紙、投稿、ウェブサイトなどを取り上げ、あらゆるタイプの“電波さん”を実録。精神科医らによる電波系考察も。その実態は、現代のコミュニケーション「受信不全」症候群か！？…自覚症状のある人も、ない人も必読。
目次
１ 電波さん、まかり通る！！（魂のスカッドミサイル被爆体験記！ 実録！女ストーカーからの手紙！！；個人売買のブラックホール 競馬グッズと“逆ギレ・ミザリー”の面の皮；雑誌『噂の眞相』タレコミ事情 ムカツク人びと、その最期の防波堤！！ ほか）
２ 現代ニッポン・スラム空間を行く！（ダメ人間たちの“解放”治療居酒屋 新宿「ロフトプラスワン」の濃すぎる面々！；毎日がインデペンデンス・デイ！！ 「オカルト雑誌」制作現場最前線！；孤高のホームページ『愛の奇蹟』 ネット発、中森明菜への求婚状！ ほか）
３ 電波襲来！！（悪の正体を糾弾する自費出版著者の叫び！ カルトな“知”の流通現場を見た！；皇位継承権は我にあり！！ 今上天皇を訴える驚異の告訴状！；パラレルワールドへようこそ！ 精神科医が妄想に組み込まれる時）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
14
突如として頭に電波が飛んできたと言い出しこの世のものとは思えない突飛な、しかし空疎な妄想を発散する電波な人たち。そんな世の片隅に生きる人々の現実に迫った好企画だがしかし出てくる人々の濃さがまた凄い。自分こそ真の天皇と主張し明仁天皇に訴状を出したなにわの天皇、統一戦線義勇軍の作家にストーカーを働き書記長から街宣車で押しかけるぞとキレられた謎の女、それら電波さんたちを時には被害者として、時にはインタビューで間近で対象化して眺める執筆者たちの冷静な視線。ある意味で本書全体の空気こそが狂的で異様な熱気に満ちている2016/11/13
小石川実弥子
0
UFOとかチャネラーとか霊感がある等にこだわる人は家族間に何らかの問題を抱えている場合が多い､ということに深く納得｡まさしくこの私がそうだ。幸いなことに家の子供たちは全くそういうことに興味を持っていないということは、まあまあ子育てはうまくいってるのかな。2015/03/06
