内容説明
ハゲデブ貧乏…世の不幸を全て背負ったような中年オヤジ・須賀啓一(いつもティアドロップのグラサン)は、齢50にして初恋をした。相手は通勤電車で見かけた美しい女子高生。ブログへの悪質な書き込みから、この女子高生が拉致される。啓一は彼女を助け出すべく、チンピラオヤジ、引きこもり少年とタッグを組み、救出に向かう…。涙あり笑いありスリルあり、そして心にキュ~ンと響く新感覚ラブストーリー。
著者等紹介
上村佑[ウエムラユウ]
1956年(昭和31年)生まれ。東京都出身。東京都在住。國學院大學文学部中退。コピーライター、ゲーム制作、キャリアコンサルタントとして活躍。2006年、本作で第2回日本ラブストーリー大賞を受賞。初作品、初応募で受賞となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遥かなる想い
128
第2回「日本ラブストーリー大賞」受賞作というので、第一回受賞作「カフーを待ちわびて」のイメージで捉えていたが、全く違う展開。極貧生活をおくるダメオヤジ須賀啓一もよいが、女房の勝子の登場もまたすごい。F女の高校生に恋するという設定..やくざ..等あり得ない話を飽きさせずに読ませてくれるのだが。2010/05/29
takaC
89
あっという間に読み終えて後には何も残らなかった。ちょっと酷すぎ。どんな経緯でこれが日本ラブストーリー大賞に選ばれたのよ?この前の土曜日に神田でこの本を差し上げた相手の誰かさん、ゴメンなさい。2015/01/07
りょうこ
61
普通に吹いたww。ここの所重めの本を読んでたので、この軽さは微妙な癒しになった。まぁ。下品と言えば下品だがそんなに抵抗はなかったかな。ラノベっぽいのでさっくり読めた。続きも気になるので読む!2013/11/29
アメフトファン
59
原田マハさんが受賞したカフーを待ちわびての次に日本ラブストーリー大賞を受賞した本作。審査員の方も行っていましたがこの賞じゃないと絶対大賞に選ばれていないのは間違いないハチャメチャなストーリー。主人公の駄目さぶりと奥さんの鬼妻ぶりが凄いなと思いましたが、ラブストーリー??という思いは最後まで拭えませんでした。この本を大賞を選んだこの賞の行方は!?とても気になります(笑)2014/08/11
りゅう☆
56
デブでダメおやじ啓一、50歳にして女子高生に初恋。その女子高生のピンチを救えるのか。怪しいブログサイト、殺人者、拉致、暴力等痛々しい描写もあるが、所々笑えたし恋パワーで奮闘するも啓一の下ネタ話筆頭に全体的に軽い。恐ろしい形相の鬼嫁勝子がどう関わってくるか期待してたんだけど、そう向かうのかぁ~みたいな感じで拍子抜け。「ラブストーリー大賞」ってことだけどキュンキュンはないな。せめて最後に涼子との絡みが欲しかった。どちらかといえば描き下ろしの外伝の方がヤマトの男っぷりが発揮できてラブストーリーとしてはよかった。2015/04/22