内容説明
26歳、フリーター、処女。彼氏も友達も仕事もない苫子は、人の首の後ろのスイッチを探すのがクセ。スイッチを押せばその人はいなくなる…と空想する。夫の浮気で熟女ホステルになろうとするオバチャン、オヤジ専門のギャル、家具オタクで、家具目当てで結婚した嫁と離婚に陥ったサル男。ちょっと風変わりな人々に振り回され、苫子の人生が変わり始める。第1回日本ラブストーリー大賞審査員絶賛賞受賞作。
著者等紹介
さとうさくら[サトウサクラ]
1979年8月24日生まれ。2006年、『スイッチ』で第1回日本ラブストーリー大賞審査員絶賛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hirocchi
29
第1回日本ラブストーリー大賞の”審査員絶賛賞”作品とのこと。勝手に違うイメージで入ったものの、ラストまで共感出来ずでした。苫子のバックボーンがあまり描かれていないのは、読み手に委ねてるってことなのか。この賞の狙い、イマイチわかりませんでした。2014/11/06
tokkun1002
28
初、さとうさくらさん。【日本ラブストーリー大賞審査員絶賛賞受賞作品】生きることも恋愛も不器用な苫子26歳が自分の場所を探して彷徨う話。ホントだよね、上手く行くことなんてありゃしないさ。感じるものがいっぱいでした。しあわせになれよ苫子!2013/08/27
みらこー
27
なんこれ〜!めっちゃおもろかった!おれだけ?登録数少ないし。26歳フリーター不器用女子。人との関わりがかなり下手。社会に取り残され感強く卑屈、自分は最低と言いつつも人へは上から目線。かと言って死ぬのはやだ。セクハラ上司には楯突くからバイト転々。けど貞操観念あるし人に流されないし古着でオシャレして出かけるし空見るの好きだしどんなバイトでもチャレンジするし人のことよく見てるので思いやる気持ちある。弱音も吐く。タバコも吸う。不器用〜。けどサル男や中島さんみたくいい所見つけてくれる人に出会えてる。救いたくなるよ〜2019/12/12
よしぱん
25
★4 「スイッチを押したら人が消えればいいのに、そして自分も」こじらせてて普通を普通にできなくて自意識過剰で逆走して卑屈でいて見下して投げやりで・・仕事も恋愛もうまくいったことがなく、人生をあきらめていたコミュ障女子の物語with 清掃バイト同僚おばちゃん、器用な短大同級生、家具喫茶店主など。それは人間の面倒くさいところを凝縮したような、それでいて誰しもが持っているような。人に傷つき人に救われる、うーむ、結局人生これしかないか。2020/03/28
ピロ
24
コレはブク・オフで偶然手にした。さくらももこと勘違いして。背表紙に、『26歳、フリーター、処女。彼氏も仕事もない苫子は、人の首の後ろのスイッチを探すのがクセ。スイッチを押せばその人はいなくなる・・・と空想する。』と。第1回日本ラブストーリー大賞審査員絶賛賞受賞作!。とも。100円の汚い本だったけどなんか引かれて購入。孤独な、いつか破綻しそうな物語だったけど、うん。ナカナカ良かったデス。2015/12/20