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禁断のパンダ

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784796661942
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

新進気鋭の料理人と、人間離れした味覚を持つ料理評論家が覗き見た闇とは?
<最終選考委員コメント>
◎この10年で一番美味しいミステリー三ツ星を超えた禁断の料理をご賞味ください──大森望(翻訳家・評論家)
◎美食というのは体に毒だ。でもこのミステリーでなら大丈夫。ごちそうさま!──香山二三郎(コラムニスト)
◎まさしく美味 この美食ミステリーを『このミス』大賞に迎えられたことを、選考委員として誇りに思う──茶木則雄(書評家)
◎グルメならたちまち完食! 美味しいミステリー、ここに誕生──吉野仁(書評家)

内容説明

柴山幸太は神戸でフレンチスタイルのビストロを営む新進気鋭の料理人。彼は、妻の友人と木下貴史との結婚披露宴に出席し、貴史の祖父である中島という老人と知り合いになる。その中島は人間離れした味覚を持つ有名な料理評論家であった。披露宴での会話を通じて、幸太は中島に料理人としてのセンスを認められ、その結果、中島が幸太のビストロを訪問することになる。一方、幸太が中島と知り合った翌日、神戸ポートタワーで一人の男性の刺殺体が発見された。捜査に乗り出した兵庫県警捜査第一課の青山は、木下貴史の父・義明が営む会社に被害者が勤務していたことをつかむ。さらには義明も失踪していることを知り…。『このミステリーがすごい!』大賞第6回大賞受賞作。

著者等紹介

拓未司[タクミツカサ]
1973年、岐阜県生まれ。大阪あべの辻調理師専門学校を卒業後、神戸のフランス料理店に就職。その後様々な飲食業に従事。現在はアルバイト。『禁断のパンダ』で、『このミステリーがすごい!』大賞第6回大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ウッディ

174
自らのビストロを営む幸太は、憧れのフレンチレストランの料理に惹かれて、妻の友人の結婚式に出席し、新郎の祖父で伝説のグルメ評論家・中島氏と知り合いになる。そんな時、新郎の父が経営する輸入代行会社の専務の遺体が見つかる。事件の真相と捜査を描いたミステリーでありながら、料理の描写が素晴らしく、味覚の探求談義など、「美味しんぼ」を読んでいるような楽しさがあり、お腹が空いて仕方がなかった。それだけに、殺人の目的がグロテスクで、一気に食欲が失せる結末が残念だった。人が殺されないグルメミステリーを読んでみたいと思った。2021/08/22

takaC

154
先日読んだ文庫版には収録なかった「このミス大賞」の選評読んだら毎度のことながらこれも酷く扱き下ろされていた感じだった。あれ?文庫の解説書いてたの誰だったっけか?まあ「このミステリーがすごい」は伝統的に「このミステリー(の○○)がすごい」的な選考だから本作の○○はきっと「美食描写」ってところなのかな。2015/07/30

みんと

116
中盤までは料理の手法、料理に使われる素材など食に関する薀蓄が続き、料理好きにはたまらず、逆に早くミステリーの世界に浸りたい人には中だるみと感じ物足りないのではないかと思う。 "このミス"での大賞は最後のほうで畳み掛けるように一気に明らかになる顛末にあるのだろう。 気分さえも悪くなるこの描写は人によっての好き嫌いがはっきり別れると思う。 女性、特に妊婦の方には嫌悪感を抱く人のほうが多いのでは?2015/08/08

ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

109
うん、噂通りグロかった・・・。最後の最後まで油断できひんわ。一番怖いの、何気にあの人ちゃう?!まぁ、でも出てくる料理はホンマにおいしそうやった!(例の料理は除く)神の料理いうくらいの味を食べてみたいもんやわ!ビストロ・コウタの味も、気になる。神戸の知ってる所が舞台やから、臨場感があって、ないとは知りつつも「そんなお店があるんとちゃうか?」と思った。警察の出てくるシーンは、料理のシーンと違って、あんまり好きやなかった。登場人物もヤバイ人が多いから、最後らへんは読んでて辟易した。食前・食後は読まない方がいい。2013/06/09

七色一味

99
読破。6月最初の読破本です。第6回このミス大賞作品。実は図書館の書架をふらふら歩いている時にこの続編『蜜蜂のデザート』の装丁が目を惹いて、まずはその続編を手にとったんですが、まずはこちらを読んでみようということで、2冊一緒に借りてきました。料理、シェフ、刑事。この3極が、見事(?)にバラバラな感じのままで、幸太の存在意義が分からないまま読み終わってしまった。まぁ、様々な職業の人が名探偵になる昨今では、現実に即した形式の作品なのかも。究極の食材──結局そっちに走るんですね。狂気に彩られたラストが怖いかも。2012/06/03

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