内容説明
ある晩、わたしは出会ってしまった。和バサミを持つ、いまわしき呪い女に…。逆恨みされ、かけられた謎の呪術“カーズ”により、わたしは密閉空間でしか呼吸できなくなってしまう。暴走する自動車内で迫る命のタイムリミット!しよりと愛子が巻き込まれた阿鹿里“あしかり”村事件から半年前の神戸で、殺人鬼誕生の秘密が明らかになる。『そのケータイはXX(エクスクロス)で』へ続くシリーズ外伝が登場。
著者等紹介
上甲宣之[ジョウコウノブユキ]
1974年生まれ、大阪府出身。立命館大学文学部哲学科卒業。第1回『このミステリーがすごい!』大賞の話題作として『そのケータイはXX(エクスクロス)で』(宝島社文庫)にてデビュー。現在、新阪急ホテルに勤務し、ベルボーイを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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bookkeeper
34
★★★★☆ 再読。「そのケータイはXXで」の敵役レイカの誕生秘話。ハサミ使いでぶっきらぼうだが、実は情に厚い女性として登場。それが何故あんな狂気のキャラになるのか?実は前世からの因縁と、強敵との闘いの末の悲劇が原因だった、というお話し。 異能者バトルアニメのノベライズ本かと言わんばかりの、全編疾走感に溢れた筆致が受け入れられたらハマるんでしょうね。ダメな人はダメ。私は大好きです。「彼女の闘いは今始まったばかりだッ!」的な(笑)ラストまで全力疾走です。二股彼氏はどれだけ美化してもしきれない気がする…。2019/05/28
すたこ
28
★★なんだこれ??…いくらなんでもハチャメチャすぎる。ドン引き(笑)『そのケータイはXXで』のスピンオフ?レイカが殺人鬼になるまでのストーリー。『そのケータイ~』もめちゃくちゃだったけど、そこがとても面白かった。なのに、こちらは物語としての魅力がなくて…つまらない。スピード感に引き込まれ途中で止められなかったけど、中盤からもうほとんど流し読み。さすがの疾走感だけど。うーん、残念。2014/08/21
金吾
24
読んでいるうちに前作を思いだしました。よくわからなくなる部分もありましたが、スピード感ある話の展開で一気に読めました。2022/07/30
ペトロトキシン
17
とんでもない設定も、ここまで振りきってくれたら、逆に読者としても割りきって読むことが出来る。アクション系の部分は確かに何でもありな感じだが、レイカ、翠、勝哉の前世からの因縁の部分はそれなりに考えられていて妙に納得出来る部分がある。XXも読んでるのだが、完全に火請愛子の存在は忘れていた。最後の最後に「そういえばXXに愛子って出てたな」と思い出した。再読してみようかな。2014/12/16
Yuka Saito
16
レイカの殺人鬼になる前フリを。うーんしかしながらレイカ様、アタマは相当切れる方の設定だけど、オトコを見抜く目はサッパリだったのかしら…。どうみても勝哉さんは自分に言い訳ばかりの二股ボーイ。それが理由で殺人鬼化したレイカ様、ある意味かわいそうな感じが…。2014/07/09