内容説明
メンズファッション誌・smartで約1年間連載されたふかわりょう初小説が、書き下ろしの完結編を加え単行本化。物語の舞台は、どこにでもあるような平凡な街。その街から、ある日を境に少しずつ何かが消えていく…。魅力的な登場人物、テンポのよい会話、そして不思議な余韻と後を引くストーリー展開に、連載時にもハマる人続出。一話完結だった連載『消える街』に加え、連載で明かされなかった「街からモノが消された理由」、そして「消した正体」がついに明かされる、書き下ろしの『DSJ』を収録。
著者等紹介
ふかわりょう[フカワリョウ]
1974年8月19日、神奈川県生まれ。20歳でお笑い芸人としてデビュー。現在の活動は多岐に渡り、ラジオパーソナリティ、クラブDJ、エッセイストとしても活躍中。著書は多数あるが、小説は『DSJ―消える街』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーさん
1
ふかわさんの初小説。 雑誌連載したものとのこと。 クリックひとつで人や物を消せてしまう世界。 作中の台詞で「便利という言葉をふりかざして無駄なものをどんどん排除している(世の中)」とあるのでそれが伝えたいテーマだと思うが。。 ふさわさんは面白いし頭も良いので好きです。 改めて、小説を書くのはとても難しいこと。なのだと感じた本でした。2020/02/13
FUKU
1
図書館で目に付いたので読んでみました。読みやすい本でしたが、前半の1章は丸々無くても良かったかな。題材と"消える"という出来事は良かったけど、特に含まれた意味も無い風で。。。2014/10/19
warimachi
1
いい悪いを通り越して、それにしても全ての登場人物の台詞がふかわの声で脳内再生されるというのはどういうことだろう。個人的にはけっこう楽しめましたよ。2010/09/27
Asuka Tada
0
あらゆるものが消えていく。。実は気付かないだけで、あたし達の世界にも起こってるかも…なんて思った。
メカ黒猫
0
ツギハギだらけで文章力も無く、構成も良くは無いが、言いたい事もぼんやり言っていると思うし処女作にしてはまあまあと言えるのかも。芸人さんだけあってネタの脚本っぽくも読めた。「世にも奇妙な物語」や「Y氏の隣人」からインスパイヤ?ただこの設定ではデジタル仮想世界で無いと辻褄が合わなく帳尻は合ってない。ここを気にする読者には納得できないと思うし多いと思う。言った者勝ちになるから。活字をあまり読まない人には新鮮に映ったかも。ファッション誌の連載に丁度いい。氏は多才ではないが、多芸とは言えると思う。2012/01/04