『このミス』大賞シリーズ
コスプレ幽霊 紅蓮女(ぐれんオンナ)

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784796652759
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

辺倉史代は、頭はいいのに陰気な性格で、友人も恋人もいない孤独な三十路の女。職業は小学校教師。人づきあいに臆病で内気な史代は、生徒はおろか同僚の教師の間でも「やる気のないダメ教師」というレッテルを貼られ、敬遠される存在である。そんな彼女の生きがいは、ちまたの噂で有名な「紅蓮女」と呼ばれる幽霊の変装をして、人を驚かす事。夜な夜な、オーダーメイドでしたためた豪勢な「紅蓮女」の仮装に身を包み、怪奇スポットや自殺の名所を徘徊、その場に居合わせた人々を怖がらせる事に甘美を感じているのだった…。口裂け女、都市伝説パーティー、生き神信仰、呪いの手紙、電話男―さまざまな怪奇スポットで遭遇する事件に、「紅蓮女」が立ち向かう。

著者等紹介

上甲宣之[ジョウコウノブユキ]
1974年、大阪府生まれ。立命館大学文学部哲学科卒業。『そのケータイはXXで』(宝島社文庫)が第1回『このミステリーがすごい!』大賞において、インターネット読者投票第2位に選ばれ、同賞の隠し玉として出版デビューを果たす。現在、新阪急ホテルに勤務し、ベルボーイを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ペトロトキシン

2
wikiでしおり&愛子シリーズに分類されてた割には全然出てこないなと思ってたら、最後の最後に登場。紅蓮女が前向きに変化していく姿に応援の声をあげている自分がいました。現在でこそインターネットの掲示板やTwitterの普及で意図的な都市伝説の作成も簡単になってるかもしれないけど、口避け女の頃はクチコミの噂だけであれだけ広まったのは、結構驚異的なことだと思いました。2014/08/29

きのこ

2
今まで読んだことのないジャンル。 「コスプレ・ミステリー」とあったけど、あんまりミステリーって感じはしない。 読み始めはなんか合わない、なんて思っていたけど、 読み進めていくとスピード感もあってスラスラ読めました。 史代がだんだん成長していくところもまた良し。 笑っちゃうところと、切なさと、怖さとが入り混じっています。 「やはりっ」とか、「誰っっっ」と、 やたら小さい「っ」が多いのが気になりました(笑) 全体的に漫画っぽいです。2010/01/18

土方one太丹

1
正直、これがミステリー?と思いました。ホラーギャグというか。主人公の女教師が29歳で厨二設定はかなりイタいと思いました。漫画ならもっと技とかに入り込めたかも知れませんが、文章で読むと痛々しいです。2017/06/06

よる

1
人を驚かすのが目的から、人に希望を与える存在へと進化してゆく紅蓮女。そして段々史代も成長してゆく。作中のエピソードも毎回面白かったし、読後感もよかった。2010/08/03

天翠

1
なんか色々「オシイッ」感じ。闘いの場面の状況描写くらい、普段の場面をもっと丁寧に、また心理描写がもっと綿密だと、彼女にも世界にも際立った立体感がでるだろうに。でも、作者の着眼点はすごくすごくいいなあ・・・好きだなあ(笑)2010/03/10

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