内容説明
本書は、芥川賞作家・玄侑宗久さんと道場の先輩・樺島勝徳さんが案内する実践「禅」入門書。いわば、禅の智慧から生まれた「心とからだの取扱説明書」です。ページをめくるごとに、元気に楽しく、気持ちよくなり、さらには「楽で元気に生きる」という「禅的生活」の心構えと実践がマスターできる贅沢な本でもあります。かけがえのない「今、ここ」を生きるための、智慧と作法の決定版。
目次
第1章 煩悩を知り、煩悩を飼いならす(たかが煩悩、されど煩悩;玄侑和尚と樺島和尚の元気禅問答・人類を救う鍵は、鼻歌と体操と瞑想にあり! ほか)
第2章 坐禅をしよう(坐禅をすれば人生観が変わる?!;決定版!玄侑式坐禅 ほか)
第3章 瞑想と呼吸で元気になる、健康になる(「思い」を「想い」に変える瞑想術;玄侑和尚と樺島和尚の元気禅問答・理想の呼吸法は人それぞれ ほか)
第4章 立つ、歩く、坐る、眠る、食べる、生きる(生きることは、所作の連続;立って、中心を知る ほか)
第5章 禅からの処方箋(「風流」とはなにか、「知足」とはなにか;禅からの処方箋1・ゆらぎで腰痛を治す ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミッキー・ダック
17
「からだと心の健康法」に関する禅の教えと実践法を、非常に分かりやすく説明している。禅では、こころとからだ、意識と無意識、人間脳と動物脳は分割できないと考える。人は意識したものだけを「有る」と認識する習性があるため、観念や世間を優先しがち。それが動物脳による生命の展開に支障をきたすとストレスが生まれ、からだが歪む。逆にからだが歪むと心も病む。一旦原因である自己意識を捨て、無意識が宿るからだの歪みを治し、無意識に眠る自己に出会うのが坐禅。禅の思想が、現代の科学の考え方にも通じていると感じた。 2016/11/02
ナランハ
0
「今、ここ」を生きることの大切さを教えてくれる。「日々是好日」、昨日の続きではない今日が毎日始まる。呼吸法で体は健康になる。禅における身体技法を実践的に教えてくれる本である。2011/11/08