内容説明
星の王子さまと著者サン=テグジュペリの秘密と謎がいっぱい。はじめてのファン・ブック。
目次
1 星の王子さま、大好き!(『星の王子さま』の魅力は「誤読させる力」にある。(鹿島茂×岸本葉子)
悲しみは人生の糧
『星の王子さま』の“正しい”心理学 ほか)
2 星の王子さまの謎を解く(『星の王子さま』のイメージ学;星の王子さまで世界一周!翻訳コレクション;星の王子さまクラブが選ぶ“星の王子さま本”10冊+α ほか)
3 サン=テグジュペリを探して(大空の吟遊詩人―サン=テグジュペリの軌跡;サン=テグジュペリ、空を翔ける。;宮崎駿とサン=テグジュペリ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほじゅどー
12
★★★★『星の王子さま』の魅力は誤読を許す幅の広さ。読む年令によっていろいろな解釈ができる。『星の王子さま』は愛することと生きることの悲しみについて語った本。星の王子さまは作品に出てくるナルシストやうぬぼれ男のような自意識過剰とは正反対の自然体で飾り気のない素朴な性格。『星の王子さま』の謎。バラ。狐。バオバブ。羊。蛇。井戸(水)。『星の王子さま』は子供向けの童話ではない。大人向けの哲学書である。カラー写真や絵など参考資料が楽しい。2025/05/21
なおみ703♪
8
図書室にぶらり行ってみたら、「読んでくれ!」と言わんばかりに私の目に飛び込んできた本。『星の王子さま』の内容が深まること間違いなし。特にフランスとの文化の違いにおいて、なぜ、バラであり、フェネック狐であり、バオバウなのか…について仮説が立てられています。また、サン=テグジュペリの生涯の紹介についても詳しく、「欲しいっ」、結局購入しました(笑)。今の時代と違い、パイロットであることは、死の危険と隣合わせであり、戦争の影響も濃い中で人間の本質に迫り、かつピュアな作品を描くサン=テグジュペリのファンになった♪2016/04/24
仮ッ子
5
たくさんの人の意見が読めるのが良かった。物語や作家にまつわるアイテム・・・薔薇、酒、万年筆、煙草など・・・を紹介するコーナーには、ミーハー心をくすぐられた。さっそく、ゲランの香水「夜間飛行」を購入してしまった。2009/09/01
マカロニ マカロン
4
個人の感想です:B。「星の王子様クラブ」の編集。同クラブは1998年に発足した愛読者の交流組織で、サン=テグジュペリ遺族により日本における公式ファンクラブと認められている。母国フランにはない星の王子さまミュージアムへの協力もしているようだ。本書はガイドブック形式でバラ、キツネ、バオバブ、ヘビ、水などのキーワードを豊富な写真やおおきな挿絵で正統派の解説をしてくれる。また各回の王子さまファンのコメントも寄せられて、愛好するきっかけなども様々で興味深い。砂漠や麦畑、バオバブの巻頭グラビアがとても美しい。2020/10/13
ぽな
1
ヘビ的な視点で再読。 なぜキツネは分別があるのか??2014/05/29