宝島社文庫<br> 名前のない女たち

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宝島社文庫
名前のない女たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 487p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784796641449
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

名前さえ紹介されることなく、アダルトビデオの内容にあわせて時には女子高生、時には人妻に変身する企画AV女優たち。日雇い労働者のように、呼ばれた現場で過激なセックスを披露して、けっして高額ではないギャラを手にして消えるように辞めていく彼女たちは、何故、セックスをするという職業を選んだのか。セックスを職業に選んでしまった彼女たちが赤裸々に語る、驚くべき生と性。

目次

ホームレス女―結城杏奈
不幸な女―小越あい
ひきこもり女―北条舞
言い訳する女―市川紗苗
分裂する女―ひなこ
公務員だった女―星野瑠海
面倒くさい女―水野奈菜
トップだった女―斎藤つかさ
普通の女―飛鳥みどり
嘘つき女―今井はるか
被害妄想の女―本島純子
空想する女―白鳥あい
ヤリマン女―立石さやか
蹂躙された女―田口エリカ
絶望する女―麻保子
金しか信用できない女―百瀬うらら
オタク女―木下いつき
有名になりたい女―林まなみ
表情のない女―瀬戸内あすか
田舎者女―朝倉まりあ

著者等紹介

中村淳彦[ナカムラアツヒコ]
1972年、東京都目黒区生まれ。専修大学経済学部卒業。アダルト系編集プロダクションを経て、フリーライターとなる。週刊誌からサブカル誌、マニア系エロ本まで、数多くの雑誌に執筆している。02年、AV女優たちの衝撃的な生と性を記録した『名前のない女たち』が話題を呼んだ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジョニーウォーカー

18
『嫌われ松子の一生』をはるかに超える一生がいっぱい。『ホームレス中学生』? なにいってんの、結城杏奈なんて“ホームレス家族”だったんだから。『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』? 甘ったれんな、白鳥あいなんてグラビア撮影と聞いてスタジオ行ったら突然、監督から30発も殴られて、みんなに輪姦されて、しまいにゃ男優の小便まで飲まされたんだから(…ってことはAVじゃなくて本気のレイプビデオじゃねぇか!)。もうすべてが馬鹿すぎて鬼畜すぎて恐い。物語の世界の方がよっぽど平和だ。2010/01/13

sakichi

3
「中年童貞」の切り口が斬新だったので手にとってみましたが、随所に著者の言で「普通」を強調されているが、「普通」とは思えなかった。皆何かを必死に纏っている様な気がした。私が何も纏っていないわけではないが…2015/04/15

ゆーじん

2
女の子たちが企画AV女優になった理由は、あっぱらぱーで能天気なものから凄惨な家庭環境によるトラウマといった重いものまで様々。が、それより注目したいのは著者・中村淳彦の筆致。連載が始まったばかりのこの巻ではまだ手探り状態だが、比較的飄々と軽くあっけらかんとした感じでインタビューをまとめている。これが第4巻になると、女の子たちの闇に毒された絶望的な、重苦しい文章になっていく。作者の精神状態の悪化する過程がよくわかります。2017/01/18

Yui Ogata

2
泣いた。すごく悲しくなった。なんでこんな悲しい想いをして生きてかなきゃいけない人がいるの?そんなの残酷だよ。誰だって、したくて自分の体を売ってないでしょ?普通の幸せでいいから求めてるって私は思う。どうか今、この女優さんたちが幸せだって感じる生活を送れてますように。2013/08/26

roku7777

1
名著「AV女優」があるからなぁ。どうしてもこの手のルポだと「飛び道具」感が否めないときがある。それでも一つ一つは面白く読んでしみじみ。2020/01/20

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