宝島社文庫
同和利権の真相〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 345p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784796635462
  • NDC分類 361.86
  • Cコード C0136

内容説明

2002年、ある時限法がその効力を失った。同和対策事業特別措置法、略して「同特法」。この法律が施行されて以来、同和対策事業には約15兆円もの公金が投入され、部落問題を解決するうえで効力を発揮してきた。だがこの事業は、底なしの利権を生み出す「犯罪誘発装置」にもなった。部落解放同盟の暴力闘争、利権漁りの実態を暴き、戦後史最後のタブーに挑んだ衝撃のベストセラー。

目次

第1章 報道されない「事件の核心」(自治体の“金庫”を牛耳った“解同人事”―高知県「26億円不正・ヤミ融資事件」その陰の主役たち;元暴力団員も公務員!?「同和採用枠」のネジれた現実―京都市役所はなぜ“覚せい剤”に汚染されたか? ほか)
第2章 仁義なき同和利権(同和特権を“票”にかえた政治家の肖像―部落解放運動の闘士“上田卓三”という闇;太田房江、山口組五代目、鈴木宗男 食肉利権が生んだシンジケートの正体―謎のフィクサー「ハンナン」人脈の黒い面々 ほか)
第3章 人権暴力の暗黒史(マスコミ報道が絶対触れない、ザ・部落解放同盟・裏面史!;六〇年代・謀略の武装集団化 矢田問題 ほか)
第4章 「人権ビジネス」のゆくえ(「差別された者の痛みを知る」が隠蔽したもの―マスコミ報道の“タブー”はなぜ犯罪的か?;まちづくり、NPO、人権啓発事業―部落解放同盟の新たなる「利権戦略」!)

著者等紹介

寺園敦史[テラゾノアツシ]
ジャーナリスト。1961年鹿児島市生まれ。『京都民報』(日本共産党系地方紙)記者などを経て、現在フリー

一ノ宮美成[イチノミヤヨシナリ]
1949年大分県生まれ。同志社大学文学部卒。新聞記者を経て、フリージャーナリストに
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

The pen is mightier than the sword

1
同和問題とは、由来に諸説あるが、8、9世紀から芽生え民衆に広まった穢れの思想が元となり、特定職業や地理的にその職業の地盤となっている地域に対する差別に基づく問題である。戦後、特措法により住居や教育環境が整ってきたがまだ差別が残っている場合がある。特措法の目的の一つは同和に関わる産業育成で、被差別者雇用の産業に対して補助金を交付した。ここに利権問題が発生する。この著作では一部の杜撰な手続きで成立した多額の補助金や一部自治体での不適切な雇用について焦点をあて、その実態や顛末を説明している。1672017/04/01

中書島

1
 「部落解放同盟の暴力闘争、利権漁りの実態を暴き」な本であるが、本当にすさまじいの一言に尽きる。 マスコミは、こういうことほとんど取り上げないからね。2011/12/17

スウィーニー校長

0
だいぶ昔に読んだ。 一ノ宮美成さんて、同和問題の本をたくさん出してる。 怖いよ

Yuusi Adachi

0
2002年、ある時限法がその効力を失った。同和対策事業特別処置法、略して「同特法」。この法律が施行されて以来、同和対策事業には約15兆円もの公金が投入され、部落問題を解決するうえで効力を発揮してきた。だがこの事業は、底なしの利権を生み出す「犯罪誘発装置」にもなった。部落解放同盟の暴力闘争、利権漁りの実態を暴き、戦後史最後のタブーに挑んだ問題作✩✩✩✩2013/10/04

ちやむ

0
こうも公金を貪るのは、過去の熾烈な差別が所以なのか。 そうであるにせよ、行動が目に余る。 しかしそれもさることながら、ひと昔に流行った『反日無罪』(今も?)と同じ戦略にしてやられた行政の無能さにも開いた口が塞がらない。 結局、役人に世を良くする気なんてさらさらないから、同和に限らず、目の前に逃れられない問題があると、それと上手く付き合う方法を選択して癒着する。 仮に同和問題が解決を見たとしても、別の課題が生まれたとき、行政はまた同じことを繰り返すのだろう。 税金の使われ方がこんなにも理不尽な国は珍しい。2019/04/08

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