内容説明
ヤクザ社会と一般社会の“境界”が曖昧になって久しい。任侠道も伝統的シノギも衰退し、今や企業なみの拝金主義がヤクザ社会にも横行している。平成不況のなか、闇の住人たる彼らはいかにマネーを生み出しているのか?フロント企業、海外投資、資金洗浄…。山口組・住吉会・稲川会を中心に延べ100人以上の関係者を取材し、現代ヤクザのシノギの実態をあぶり出した渾身のルポルタージュ。
目次
第1章 白い猫でも、黒い猫でも(ヤクザは金で殺された!;借金で「絶縁」「破門」される組長たち ほか)
第2章 代紋を背負ったビジネスマン(フロント企業ほどおいしい“シノギ”はない!;「カタギ」から「企業舎弟」に“転身”した男 ほか)
第3章 平成ヤクザのシノギ方(伝統的シノギは死んだか?;平成生まれのシノギ、その“人外魔境”の世界! ほか)
第4章 「ブラックバス」の資本論(ザ・ヤクザ経済―巨大化が招く“不幸”の研究;ヤクザ資産「九兆円」はいかに作られてきたのか? ほか)
第5章 yakuza@anytime.anywhere(ジャパニーズ・ヤクザマネーが銀行を買収する日;「ヤクザを見ていると、気の毒になるよ」 ほか)
著者等紹介
夏原武[ナツハラタケシ]
’59年生まれ。千葉県出身。雑誌編集者を経てフリーに。別冊宝島シリーズでヤクザ、詐欺、金融の世界からインターネットまで、多彩なジャンルにわたってルポを執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ほー
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ヤクザの世知辛い現実が垣間見えた。古い本のため、現状のヤクザたちはまた別の世知辛さを抱えているのだろう。2017/03/31
おね様
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10年近く前の本なので、暴対法が施行されている昨今はますます苦しい台所事情なのかもしれない。世の中が何でもかんでも清廉潔白でないといけない状況を危うく思う。2012/08/23
茶茶円
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儲かるヤクザ、儲からないヤクザの違いが分かりました。あと沢山稼いでいるようで実は色々な経費が必要で手元に残るのは少しという実態も一部ですが知りました。裏社会の情報を得るにはオススメの一冊です。2011/03/02