内容説明
遅刻を繰り返す、欠勤が多い、自己破産を申し立てた、等々、会社に巣食う「問題社員」に対し、上司と呼ばれる人たちはどのように対処すればいいのか。うかつな対応は問題をさらに複雑化させる可能性があり、とはいえ「問題社員」の放置は会社の生産性の低下を招くことにもなる。就業規則と労働法に基づいた対処法をマスターすること。これこそが、正しい上司の対処法なのだ!就業規則、労働法でわかる正しい上司の対処法。
目次
1 「良い人と思われるほどダメ上司」(常習的遅刻―少しくらいなら、という双方の勤怠意識の低さが原因;欠勤が多い―注意の仕方や処分は段階的に ほか)
2 「部下の言動、見て見ぬふりは上司失格!」(休職・復職を繰り返す―病状を正確に把握した上で対応を;試用期間中に不適格と判断したが―試用社員だからといって解雇が簡単なわけではない ほか)
3 「叱るばかりは逆効果、叱る理由を考えさせる」(定期健康診断を受けない―受診は労働契約上の義務であることを認識させる;同僚との協調性を欠く―義務に支障をきたすなら解雇の対象に ほか)
4 「指導がダメなら、きっぱり解雇の姿勢も重要」(多重債務を抱えている―業務への影響を考慮した上で対応を;自己破産を申し立てた―原則として破産を理由に解雇はできない ほか)
5 「うかつな対処は、問題社員の火に油」(転勤を拒否する―業務命令だが、場合によっては事情の確認を;出向・転籍命令を拒否する―正当な業務命令ではあっても理解を得る姿勢が必要 ほか)
著者等紹介
吉田由美[ヨシダユミ]
社会保険労務士。平成8年9月に「吉田社会労務士事務所」を設立。管理職や業務責任者向けに企業内セミナーを開催したり、週刊求人情報誌の労働相談コーナーを担当したりと、幅広い分野で活躍をしている
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