内容説明
出世競争、学歴社会の歪み、イジメ、職場モラルの低下、不祥事の深層、私生活、人生…、警察官の本当の姿を赤裸々に描き、刊行当時、神奈川県警など一連の不祥事が起きるなか、日本の警察が抱えてきた、“宿命”というべき病の構造をえぐりだし、話題となった問題の書の待望の文庫版化。いま、国民の警察不信は続き、現場の志気の低下は最悪の事態になっている。日本の警察は一体どうなるのか。
目次
INTRODUCTION 日本警察の宿命
第1章 警察官の誕生
第2章 新米警察官の試練
第3章 制服を着た捜査官
第4章 刑事たちの肖像
第5章 女性警察官の使命
第6章 学歴有害の社会
第7章 低下する士気
第8章 不祥事件の深層
第9章 警察官の私生活
第10章 二十一世紀の警察はどう変わるか
著者等紹介
久保博司[クボヒロシ]
ノンフィクション作家。「警察・司法研究所」代表。1969年、早稲田大学文学部卒業。業界紙記者、翻訳者を経て現職。与野党の警察研究会などで講演、テレビ出演、国会に参考人として出席するなど、警察改革に意欲を燃やしている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。