内容説明
「法廷のセレモニーの場には真実はなく、獄舎にこそ、匂いたつ真実が凝縮しているのです」。大阪拘置所は、凶悪犯罪の容疑者から死刑確定囚人まで、２２００人が収容されている巨大行刑施設である。昭和６０年頃、“初めて大阪拘置所に放うり込まれた”著者は死刑囚の獄舎に生活することになった…。以来、通算１０年間、拘置所生活を送るハメになった著者が遭遇した“獄中の真実”と赤裸々な“人間群像”。
目次
第１話 大阪拘置所の動物たち
第２話 隣人は死刑囚
第３話 獄中でしのぐ者たち
第４話 弁護士は奇人・変人
第５話 好訴狂
第６話 白衣を着た刑務官
第７話 留置場のマエストロ
著者等紹介
藤村昌之［フジムラマサユキ］
１９５７年大阪市生まれ。８６年に銃刀法違反で逮捕。９３年にクレジット奪取事件、２億円宝石盗難事件で、現在大阪拘置所に収監中。獄中にて作家活動を始める
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